5/29 "苦肉祭42"@中野ハルコロホール

 火曜に、月末恒例の苦肉祭に行ってきましたよ。
 いつもは中野で待ち合わせなんですが、この日は奇しくもワタクシとUDさん双方が個別に新宿の「とら」に行く予定だったため、それじゃあってんで新宿で合流するコトにしまして。で、さくっと合流後、そそくさと「とら」に駆け込み、サンクリのカタログやら豪放ライラックの最終巻やらを買い込み、中野へ移動。
 中野に到着したのが18時を過ぎていたため、焼肉等が¥980から食べ放題という素敵なお店に行くのは諦め、定番の「すてーき亭」に雪崩れ込み、もふもふと肉を食らう。この店、毎週木曜*1は¥2000くらいでステーキ食べ放題という素敵なシステムなのですが、その日に中野に行けた試しが無いという・・・。今のところ、11月の苦肉祭*2の時までおあずけとなりそうな予感w。
 ともあれ、そこそこ食欲を満たしたまでは好かったのですが、中途半端に時間が余ってしまい、性欲をもてあますコトに。そこで、ブロードウェイ内の駄菓子屋に出向き、茶菓子を購入してから会場に向かうコトに。そこであれこれ物色していると、個人的にえらく懐かしい「アーモンドグリコ」を発見。多分、最後に食べてから20年以上経っているのではないかと・・・。中学の頃とか、たまに学校帰りに皆で買って分け合って食べたりしたよなぁ・・・。この年になると「キャラメル」を食べる機会なんてまず無いし、懐かしさも相まって、思わず購入。早速食してみたのですが、郷愁度満点なフレーヴァーと味に魅了されまくり。記憶よりもアーモンドの量が多かったのにもビックリw。たまには食べてみるもんだ。
 そんなプチイベントを消化しつつ、会場であるハルコロホールに向けて移動移動。会場に到着後、程なくして開場したので、魔法の呪文を唱えてから当日券を購入し、ついでに6/17の漫才バカ一代の前売り券を購入。行けるかどうかは微妙なんだけど、まぁ保険っつーコトで。客の入りは、いつもどおりってカンジで、最終的には臨時席も開放されるくらいの賑わいをみせてました。
 で、今回印象に残った芸人*3をピックアップ。まず、この日の「出オチ」大賞だった亀子のぶお。なんとブリーフのみ着用の肢体を網タイツで覆うというナチュラルにボンレスハム・ライクなスタイルで登場。ご丁寧に股間部分はタイツが切り裂かれており、ブリーフに包まれた、はちきれんばかりのおいなりさんが顔を覗かせているという、卑怯にも程があるスタイルに嫉妬。
 ヘブリスギョン岩月は、「俺は何でも知っている!」という体でスタート。が、ありきたりな雑学ネタになろうはずもなく、手持ちのコンビニ袋から取り出したケータイを掲げ、「携帯電話は・・・」というフリと共に、それで自らの股間を殴打し「硬い!」と叫ぶという想像の斜め上を行くネタを炸裂。お次は素人AVを取り出し、想像通り、またしてもそれで股間を殴打し、お約束のセリフを吐くという捨て身な天丼を披露。その発想は無かったわーw。
 以降は、いつものように勝手気ままにネタを披露し続け、整合感ゼロなステージングを見せ付けるだけ見せ付けて、投げっぱなしでフィニッシュ。自由だ。
 見た目が邦彦は、亀子のぶおのネタのパロディで、自らの筋肉質な肢体*4にオイルを塗り、チアリーディング用のボンボンで武装。さらに、亀子のぶおの出囃子&登場の仕方までパロるという念の入れようだったのですが、そこから先が驚くぐらいグダグダっつーか、周到な用意のわりには驚くほどネタのマネの完成度が低く、失笑すらしにくいという展開にw。
 そんな空気を察したのか、途中でパロディは諦め、お約束のダイソーの手品グッズネタ*5にチェンジ。今回は「スプーン曲げ」という難易度の高いグッズに挑戦したのですが、ここで想像を絶するミラクルが。なんと、取説の難易度が高かったらしく、取説に書いてある内容を理解出来ず、段取りを進められないという驚きの事態が勃発。しかも、目の前の客に助けを求め、読み方をレクチャーしてもらうという、あり得ない展開に発展。神懸かってるなぁ。結局、スプーンは有耶無耶のうちに曲がってしまい、逃げるように去って行きましたw。
 思いがけず登場となった猫ひろしは、御馴染み「ギャグ百連発」で真っ向勝負。テンションとパワーだけで押して押して押しまくるというCrossed OutばりのPower Violenceスタイルが眩い。一切の無駄な要素を排したスタイルは、Hardcore以外の何物でも無いかと。
 トリに登場した殿方充は、老婆に扮して淡々と手紙を読み上げるという御馴染みのスタイルだったのですが、扱ってるネタがヤバ過ぎて最高w。こういう時事系の危険なネタって短絡的な笑いにはなりやすいんだけど、きっちり「ネタ」にまで昇華させるのって相当難しいと思うんですが、殿方充はその辺のセンスがずば抜けてると再認識。やっぱ面白いわー。
 でも、この日一番笑ったのは、主宰である大本営八俵*6。そこいらの生半なscreamoバンドのvoxが裸足で逃げ出すような圧倒的なテンションで粉砕するスタイルが持ち味なのですが、この日は通常を遥かに凌駕する苛烈極まるテンションで大暴走。フロアを縦横無尽に動きながら森羅万象をアジテイトする姿は、完全に何かをキメてしまってる人のそれであり、抜群に面白いんだけど、間違っても目を合わせたくないっつーかw。
 最終的には普通にフロアを練り歩くだけでは済まなくなり、なんと狭い椅子の下を匍匐前進して抜けていくというムチャな荒業も披露。つーか、居島さんって言葉こそ激しいものの、けして奇行の類をするような方では無いと思っていたのですが・・・w。結構際どいブラックなネタなんかもバンバン炸裂させてたんだけど、時折我に返り、微妙に冷静になったりするトコが、妙に面白くもあり、可愛らしくもありw。いやもう最高でございましたよ。
 全般的には若干低調だった上に冗漫だった感は否めませんが、居島さんの暴走っぷりを拝めただけでも、来た甲斐があったというもの。帰りにしっかりビックワンの前売りをゲットし、ご満悦で帰路に着いたのでした。

*1:以前は毎週金曜

*2:その日まで29日が木曜になるコトは無いのねん・・・

*3:敬称略

*4:腹筋割れてます

*5:100円ショップの手品グッズを、取説を読みながら、そのまんま披露するだけ、というネタw

*6:a.k.a.居島一平