2/20 "Salad days vol.109"@小岩eM SEVEN / ANAL BRIGADE / TOP SUICIDE / THOUGHT CONTROL

  前日、急にライブの話が舞い込んできたので、深く考えずにやらせてもらうコトにしたのですが、聞けば、対バンがTOP SUICIDEとTHOUGHT CONTROLというバリバリのハードコア・パンク・バンド勢。明らかにウチらはお呼びじゃないカンジなのですが、まぁ気にしない方向で。
 出演が3バンドというコトもあり、入り時間は17時半。おっとりがたなでeM SEVENに辿り着くと、まだvoxのアガツマさん抜きのTOP SUICIDEがリハをしてる最中でして。現在の編成になってから初めて観たのですが、ベースレス云々といったコト以前に、バックからハードコアな香りがプンプン漂ってくる時点でOK。前に観たときは、バックの演奏は上手いんだけど、アガツマさんの熱いvoxにバックが堪えられておらず、ちと微妙な印象だったのですが、今の編成なら、きっとカッコ良いはず、と期待させるものが。
 そんなTOPのリハが終わったので、ウチの番に。とは言え、相方が仕事終わりで駆けつけるため、一人での音出し。基本的には今月の1日にやったときと同じセッティングだったのですが、それだけだと芸が無いので、ちと一捻り加えてみまして。アンプに立てるマイクの数を増やしてもらい、そのマイクにうっすらとディレイとリヴァーブをかけてもらうってな寸法。これで、ちょみっと轟音天国に近づいたかも・・・とか思ったり思わなかったり。
 で、リハは無事に終了。ウチらはトップなんで、機材はそのまま置きっぱなしでOKっつーのが楽でステキw。開演時間までは間があったので、DISCOに寄ったり、AGAさんやHTさん、DJさん、CHUさんらと談笑したりしてるうちに、開演の時間になりまして。
 前は一応「縛り」とかを事前に考えたりしましたが、今回は事前打ち合わせ一切無しという100%ピュアな出たとこ勝負。が、結果的にはそれが吉と出た・・・のかしら?序盤、ミキサーのヴォリュームを上げ忘れてたり、エフェクターのプラグが抜けたり、シールドが抜けたり・・・といった細かいミスが多発しちゃったり、ちと冗漫だったりといった反省点は多々ありましたが、そういう瑣末なコトなど気にならないぐらい音を出してて楽しかったので、まぁ良いか、と。アホみたいにデカい音を垂れ流すのって気持ち好いのねん。聴かされるほうはたまったモンじゃないだろうけど。
 てな具合で、終始気持ち好く音が出せたのは良かったのですが、ちと演奏時間が長かったり*1、ムダに動いたりしたせいで、終演後は息も絶え絶えっつーか、軽く吐きそうなぐらい疲弊しきりまして。寄る年波には勝てませぬ・・・。
 新生TOP SUICIDEは、前述したように格段にハードコアとしてカッコ良くなりました。元々楽曲のクオリティは高かったので、これでこなれてくると、さらに良くなるのではないかと。ベースレスという編成にも特に問題は無いと思いますが、もう少しギターの音域に差をつけたほうがいいかも?通常のツインギターのバンドの音としてなら問題無かったのですが、この日みたいな音のバランスだと、無意識のうちにベース・ラインを探してしまう自分がいたり。リハの時にダンジョーさんがベース・アンプのバランスに苦戦してましたが、まだ改善の余地があると思います。
 でも、実際にはそんな細かいコトなんてあんま気にならなくて、良い楽曲と熱いアガツマさんのvoxを堪能させてもらいました。新曲もカッコ良かったんで、早く現編成での音源を聴きたいですな。
 トリはTHOUGHT CONTROL。未見&未聴。事前にノイズ・コアとかなんとか小耳に挟んでいたのですが、いざ始まってみると、確かにノイジーな要素も若干感じられましたが、所謂オーセンティックなノイズ・コアみたいな感じじゃなく、ハードコア・パンクとしか形容のしようがない、実にカッコ良い音を聴かせてくれまして。特に、序盤の曲なんて何気にFAMILY MANとかにも通ずるドロっとしたうねりが感じられたりして、個人的なツボを刺激されまくり。何気にキャッチーなトコも、ポイント高し。ウチの相方がしきりに言ってましたが、サウンドから「パンク・ロック」を感じられるのが良いなぁ、と。
 サウンドのポイントは、ベース。ギター陣がクセのある音作りをしてるのに対し、ベースはクリーンなトーンでシンプルなれどグルーヴのあるプレイを披露してくれて、サウンドの屋台骨を支えてた印象。このテの音にありがちなノイジーなベース・サウンドじゃないのが好印象でした。
 とても火曜の夜とは思えない、濃厚なステージを堪能させていただきましたよ。

*1:それでも15分弱くらいでしたが