1/27 "Silent Drive vol.14 IDORAレコ発GIG"@下北沢ERA / SPY MASTER / URBAN TERROR / the原爆オナニーズ / IDORA

 つーワケで、昨日はIDORAのレコ発に行って来ました。
 午前中は、ダメ元で"涼宮ハルヒの激奏"の一般販売分のチケットの争奪戦に参戦してみるも、あえなく門前払い。さもありなん。その後も、欲しかった同人誌*1の通販にも失敗し、半泣きで粛々と仕事に邁進。その甲斐あってか、予定よりも早く仕事が片付いたので、新宿で買い物をしてから下北沢に向かうコトに決め、ちと早めに家を出る。
 が、途中で特急とかに乗り継いで最短で新宿に向かうつもりだったのに、最寄り駅で座れてしまったため速攻で寝落ちしてしまい、目が覚めたら新宿に着いてるというタイム・リープを敢行してしまい、思いっきり時間をロス*2。時刻は既に17時を過ぎており、駆け足気味に買い物を済まさねばならなくなってしまいまして。
 この日の買い物の最大のお目当ては、ハルヒのDVD7巻の限定版。いつもはamazonで買ってたのですが、何故か最終巻の7巻に限って、0巻〜1巻の頃のようにamazonで早期に予約を〆切ってしまってまして、入手しそびれるという体たらく。他の通販サイトも軒並みアウトっぽく、ちと途方に暮れてたので、とりあえず近場の新宿で漁ってみようってな魂胆だったのですが、これがもう物の見事に空振りに終わる。とらにもヨドバシにもソフマップにもありゃしない。ゲーマーズ辺りにまで足を伸ばせばなんとかなるか・・・と思ったものの、とらのレジ待ちで、これまた時間をロスしてしまい、とらを出た時点で時刻は18時前だったので、ゲーマーズ行きを諦め、一路下北沢に向けて移動移動。
 道中、ERAへの行き方が分からない、というCHUさんと合流し、ERAに着いたのが18時20分前。開演が18時半だったので、会場前の人影はまばら。ともあれ、中に入ろうとしたところ、入り口のレイアウトが変更されており、ちと戸惑う。今まではRinky Dink Studioのロビーを横目に内部に侵入してたのですが、その入り口のゲートが閉じられており、一旦件のロビーを経由して、従来の階段を経て上に至るっていうスタイルに変更。旧ロビー部分は、レイアウトが変更されており、コインロッカーの区画だけ一般に開放され、残るスペースは楽屋風味な空間となっておりました。こんな変更が為されてたとは、知らなかった・・・。
 若干の戸惑いを覚えつつ、4Fに移動し入場。すると、場内は予想以上にガラガラで、ちょみっと切なくなる。が、開演前にはそれなりにフロアが埋まったので、善哉善哉。
 トップはSPY MASTER。アナウンスはありませんでしたが、この日のライブ以降半年ほど充電期間に突入する、言わば節目のライブ。でも、ここ2回ほど連続してSPYとしては出来の悪いライブが続いており、微妙にハラハラしながらステージを見守っていたのですが、杞憂に終わりまして。全体的に若干硬さを感じはしましたが、前回のライブでは、ハットリさんがトチったためにガタガタになってしまった新曲もきっちり聴けたし、まずまず満足のいくステージを拝めました。きっちりリフレッシュして、また素晴らしい楽曲の数々を披露していただきたいですね。
 お次は、一応シークレット扱いになっていた、URBAN TERROR。事前に情報が漏れまくってたので知っていた人が大半だったと思うし、万が一知らなかったとしても、開演前に普通に物販でTシャツとか音源を扱っていたんで、ほぼモロバレだったのではないか、とw。
 現在、Bの望さんがヘルニアのために一時戦線離脱しており、ヘルプ・メンバーを迎えてのライブのため、セットは大幅に縮小。で、そのヘルプですが、この日はTROPICAL GORILLAの方だったそうで。いざ演奏が始まると、無論カッコ良くはあるのですが、やはり演奏に今ひとつ腰が入ってないというか、一抹の物足らなさを禁じ得ず、珍しく普通に観ておったのですが、途中のMC時に事件発生。
 もうじき再発される"Louder Than God"についての告知がなされたあと、特別にそこに収録されてる楽曲からMINK OILのカヴァーをゲストと共に披露する、というアナウンスがあり、フロアからステージに招き入れられた方の風貌には若干見覚えが・・・って、もしかしなくてもMINK OILのvoxだったMASAさんじゃね!?余りにも予想外な展開に暫し放心するも、"Fight M.E."のリフがフロアに鳴り響き、それで我に返る。うーわ、夢じゃなかろか・・・。田口さんとMASAさんのツイン・ヴォーカルによる"Fight M.E."はカッコ良すぎて、思わず後ろでモッシュに興じるSPY勢に混じりたくなる衝動をグっと堪えて、この奇跡的な光景を記録すべく、撮影に専念。
 MASAさんはブランクを感じさせないアクションと歌声を披露してくれまして、もしかしたら"Louder Than God"のレコ発の時に一夜限りの再結成をしてくれるんじゃないかしら・・・?と否応無しに期待させられてしまった次第。そんな感慨に耽りつつ、ラストの"King Kong Knee Drop"を堪能。僅か5曲ではありましたが、色んな意味で濃厚だった・・・。
 三番手はthe原爆オナニーズ。セッティングのとき、ふと足元を見やると、モヒカン姿の幼児がいまして、ビックリ。OLD SKULLなんてメじゃない若さw。どうも子連れで原爆観戦にいらっしゃってる御様子。まぁ昔からの原爆ファンなら、子連れで観戦なんて事態もありうるわなー、と感心した次第。
 昨年は5人編成姿を拝みましたが、今回はGのShinjiさんが仕事の都合で来れず、4人編成でのライブ。原爆は4人ってイメージがあるんで、見た目的にはしっくりくるようなw。昨年7月に観た時同様に、衰えを知らない艶のあるTAYLOWさんのvoxと、タイトで腰の入ったバックとが織り成す、剛球一本槍なれどシンガロング・パート満載でキャッチーなパンク・ロック・サウンドが心地良すぎ。
 矢継ぎ早に数曲連発したところでMCが入ったのですが、ここで、最前列、ワタクシの横で観ていたCHUさんがTAYLOWさんの目に留まり「このコがパーカー脱ぐまで今日は演りまくるぞー!」的なコメントと共にイジられるw。その後も、CHUさん&ANTさんがTAYLOWさんに引っ張られてステージ上に引き摺り上げられ、ANTさんはこの日初となる綺麗なダイブを敢行し、フロアを盛り上げたり、CHUさんはTAYLOWさんに肩を組まれて一緒にシンガロングさせられてたりと、身近な人間が目立ってたのが面白かったw。かくいうワタクシも二度ほどTAYLOWさんにステージ上に上げられそうになりましたが、断固拒否。ワタクシがダイブしたら、受けとめてくれる人を押し潰しますからーw。
 老いも若きも巻き込んで、この日一番の盛り上がりをみせた、貫禄のステージでございました。お見事。
 で、トリのIDORA。なんかセッティングの段階から、テルミンらしき高周波な音が漏れ聴こえ、興味をそそられる*3。先日のFAMILY MANもそうだけど、意外なバンドがテルミンを使ってるよなー・・・てなコトに感心していると、緞帳代わりのスクリーンが上がり、IDORA登場。途端に、先ほどまでのフレンドリーな空気は一変、威圧的なワケじゃないんだけど、圧倒的な緊張感がフロアを支配。そして演奏開始。
 現在の編成になってからは観るの初めて*4だったのですが、えらく前と印象が違ってて、面食らう。とにかく、屋台骨となるリズムセクションの強度が以前とは桁違いに充実してまして、サウンドを牽引しまくり。特にベースが印象的で、テクニカル的に突出してるわけでも、凝ったフレーズを弾いてるわけでも無いのですが、硬質なれど適度に荒々しいトーンでソリッド且つパワフルにリフを刻みまくっており、それがもう凄まじくカッコ良い!実質的に、このベースがバンド・サウンドの中核を担ってると言っても過言ではないかと。
 一方、ex.NUKEY PIKESの松岡さんのDsも、相変わらずタイトなんだけど表情豊かで面白い。このリズム・セクションは強力だなぁ。そんな強力なリズム・セクションを得たせいか、Gの中田さんのプレイは奔放さを増しており、結構やりたい放題に弾きまくり。音色も、ちょっと柔らかなトーンに変化しており*5、随分しなやかになったなぁ、と感心。結構ハードロック*6な香りが漂ってたのも、見逃せないところ。voxの吉澤さんは、以前にも増して情念迸らせまくりな渾身のヴォーカリゼーションを披露しており、なんだかんだ言っても、この方の歌がIDORAを体現してると実感。なにげに歌心があるトコも高ポイント。
 で、楽曲。レコ発ですから当然新譜からの曲の比重も高かったんですが、これが結構意外な方向にシフトしてまして。90年代のモダン・へヴィネスやスラッシュ・メタル*7など、全体的にメタリックなテイストが増してる印象。でも、そういった要素はあくまでも楽曲のアクセントの側面の一つでしかなく、そこに中田さんの味わい深いギター・ワークや、吉澤さんのハードコア丸出しなvoxが載るコトによって、IDORA色に染め上げられており、個人的には全く違和感を感じませんでした。
 従来のへヴィな楽曲は、より震度を増し、CORRUPTEDや最近のTECHNOCRACYとかを彷彿とさせる瞬間も。こういった楽曲には滅法弱いので、自然と身体が揺れまくり、気付いたら、周囲の空気も読まずにちょっとはしゃいでしまいました。無論、ファストな楽曲も随所に織り込み、緩急つけた展開で長丁場を飽きさせずに魅せる配慮も好感が持てましたね。人によっては、ちょっと尺の長い曲が多過ぎたってな印象を持たれた方もいらっしゃるでしょうが、個人的には全然OKでございましたよ。終始IDORAの圧倒的な底力を見せ付けられた、怒濤のひと時を堪能。素晴らしかった!
 終演後、即座にIDORAの新譜を買い求め、1Fのコインロッカーに移動して、暫しサバト・クルーと歓談。すると、そこにTAYLOWさんがいらっしゃったので、恐れ多くもちょろっとお話させていただきまして。全く構えたところのないオープン・マインドな御方だったので、楽しくお喋りさせていただきました。ankさんもそうですが、名古屋の大御所の方々の懐の深さには、感服しきりでございますよ。
 その後は、打ち上げに出るHTさんやNMさんらと別れ、ANTさんとCHUさんと共にメシを食ってから帰路に着いたのでした。いやー、楽しかった!
URBAN TERROR with MASA(MINK OIL)

IDORA

IDORA

*1:「ほとんどあなもぐら」

*2:乗ったのが鈍行だったのねん・・・

*3:新曲で使ってました

*4:つーか、前に観たの20世紀だし

*5:この日がたまたまなのかもしれないけど

*6:notメタル。この違いは重要

*7:クランチーなリフの刻みとかもちょこちょこあった