1/13 "NO NAME-SS.12.GROANING GROOVE/RINTO split tapeレコ発"@小岩eM SEVEN / ボロキチ / GO / DUSTPAN / FAMILY MAN / RINTO / GROANING GROOVE

 昨日はeM SEVENに行ってきました。
 金曜@WALLの疲れが多少残ってはいましたが、久方ぶりにFAMILY MANを拝める機会を逃すワケにはいかないので、老体にムチ打ってお出かけ。ついでに、小岩の床屋で散髪も済まそうと思い立ったので、ちと早めに家を出まして。
 ところが、駅が目前まで迫ってきたところで、ふと身体のバランスに違和感を覚える。上着のポケットには携帯とiPod。ズボンのポケットには家の鍵と財布・・・って、財布が無いじゃん!?慌てて他のポケットも探ってみたのですが、当然見当たらず。一瞬「何処で落とした!?」とパニックになりかけたのですが、冷静に記憶の糸を辿っていくと、そもそも財布をポケットに入れたという記憶が無い・・・というコトは、落としたのではなく忘れてきたっつーコトで、ほっと胸を撫で下ろす。
 ワタクシ、非常時用に予備の財布を常に携帯してまして*1、それさえあれば当座の危機は乗り越えられるってな寸法。ご多分に漏れず、昨日もそれを使って事無きを得るコトに。だもんで、家に財布を取りには戻らず、そのまま電車に乗り込む。幸い、初手から座れたので、時間よりも体力温存を優先し、途中で特急とかに乗り換えず、そのまま新宿まで一路揺られる。新宿からも同様のパターンで、中央線快速をパスして総武線に乗車。これまたのっけから座れたので、小岩まで楽々到着。時刻は17時半前。多少時間は食うけど、ずっと座って行けるっていうのは想像以上に楽だなぁ。今度から、このパターンでの小岩〜秋葉原行きも視野に入れてみようかしら。
 小岩に到着後、eM SEVENへ向かう道すがらにある床屋に寄る。この床屋はカット¥1000という価格設定*2なのですが、結構空いてる時が多くて、たまに利用してます。この日はスタッフ一人で切り盛りしてたのですが、ちょうど前の人の散髪が終わったトコだったので、早速刈ってもらうコトに。いつものように3mmをオーダーし、店員さんと談笑しつつ散髪を堪能し、あっという間に髭メガネ坊主が完成。一歩店外に出たら、あまりの頭部の寒さに刈り込んだコトを一瞬後悔したのは、ココだけのヒミツだw。
 で、その足でeM SEVENに向かったのですが、時刻は開場前の17時50分頃だったので、DISCOに寄ってからフロアに向かうコトに。DISCOで適当に物色してると、アキバ経由のBさんが合流。「少年フェイト」が完売だったそうで、微妙にテンション低めな姿に涙を禁じえず。ドンマイ。
 あれやこれやと談笑しつつ、お互いにブツを購入し、店を後に。Bさんは買い出しに行くとのコトだったので、ワタクシは一足お先に入場。フロアを見渡すと、顔見知りは散見するものの、HTさんとかの姿は見当たらず。しゃーないので、G☆GとRINTOのsplitを購入し、暫しあてどなく佇んでいると、買い物を済ませたBさんが戻ってきたり、HTさんもやってきたり、お客がどんどん増えたりってカンジで賑やかになってきたところで、トップのボロキチが口火を切る。
 ボロキチは、vox、G、B、Dsの4人編成。いなたいルックス*3で、キレがあってドス黒いR&Rを叩きつけまくる様は、筆舌に尽くし難いカッコ良さ。ギターはブルージィなフレーズを紡ぎつつ、乾いたトーンでリフを切り刻み、ベースは、ある意味ファンキーとさえ言えるようなキレまくりで弾けるフレーズを連発し、バンドのサウンドの根幹を為し、ドラムは躍動感に溢れたうねりを生じさせる。そんなサウンドの上を、躍動するvoxが跋扈。飛んで跳ねて歌い踊る。それでいて「軽さ」は微塵も感じさせない、地に足の着いた「芯」のある歌を聴かせてくれるので、これはもうカッコ良くないワケが無い。なんつーか、初期OBLIVIANSとMC5を渾然一体とさせ、それを現代的なスピード感で味付けし、隠し味にBIG BOYSをほんの一つまみ加えたようなようなサウンドっつーか。以前観た時よりもアグレッシヴさが増していて、実にカッコ良かったです。このテンションが音源でも発揮されてるんなら、アルバムも欲しいなぁ。
 二番手にはGOが登場。HTさん曰く「昔"SET YOU FREE"で対バンしたときと、メンバーのルックスが全く変わってない」とのコトw。あたしゃ1st 7"のリリース前後に一度観たコトがあるだけなんで、既に記憶は風化風味。
 vox&B、G、Dsというトリオ編成。相変わらずクールな佇まいから放たれるサウンドは、熱く骨太で燻し銀なハードコア・パンク・ロック*4。長きに渡って活動を続けているせいか、現在メンバーが関東と北海道に分かれているにも関わらず、そのサウンドには全くブレが無く、まさに阿吽の呼吸と申しましょうか。序盤こそ大地に根を張ったかの如きステージングでしたが、徐々にメンバーのテンションも上がっていき、途中からはジャンプも飛び出し、SIC時代のHATCHANの勇姿がフラッシュバックして、ちょみっとノスタルジックな気持ちになっちゃったりw。ラストには、懐かしい"Pay For It"を披露して〆。いやー、カッコ良かった。
 三番手はDUSTPAN。この日唯一のオーセンティックなHCバンドだったのですが、やはりこういうバンドがいると、企画にピリっとアクセントが効いて良いですな。明らかにラインナップ的には異質なんだけど、フロアはそんなのお構い無しといった風情で好リアクションを返すものだから、序盤こそ若干硬かったバンド側のテンションも上がっていき、演奏も苛烈さを増してきたところで、遂にHTさんの豪モッシュ回路に火が灯り、フロアに雪崩れ込んだところで、スパーク。善哉善哉。
 vox、G、B、Dsの4人編成で、サウンド的にはDROP DEADとかDISSENSION辺りを彷彿とさせるような系譜で、たまにブラストなんかも使っちゃう激烈さなのですが、メンバーのルックスがプロレスで言うところのベビーフェイス系*5なので、その落差も高ポイントw。演奏もタイトっちゃタイトなんですが、時折瓦解寸前になるようなバタバタしたトコも併せ持ってまして、そのギリギリ感がたまらなくカッコ良いワケで。カッコ好し。
 4番手には、久方ぶりとなるFAMILY MANが登場。昨年は観れなかったので、ホントご無沙汰だったのですが、セッティングの段階から度肝を抜かれる。なんかギターの方がテルミンを設置してますよ?いつの間にそんな飛び道具を導入したのか・・・。しかも、その傍らでは、誰かさん好みwな可愛らしい男のコ*6がスティックを両手に、ちょこまかとうろつき回ってまして、なんとも微笑ましい光景が展開。どうもDsの方のお子様な模様。
 のっけから「何が飛び出すのか分からない」という期待感の中、ステージがスタート。OPはリフを反復させていく馴染みの曲*7なのですが、そこで飛び道具的にちょこちょことテルミンを使用。さらに、件の男のコとDsの方による簡易ツインドラム仕様のおかげで、いつにも増してフリーキーさが増しており、なかなか面白い。特にDsに関しては、時折リズムが合ったかと思えば、またズレたりといった具合でかなり不規則なので、不穏さが増して良い塩梅。
 そういった飛び道具の部分を差っ引くと、従来どおりな印象。後期BLACK FLAGにLUNGFISH的な反復要素を持ち込んだ独特のうねりのあるサウンドは健在で、自然と身体が揺れる揺れる。そんな酩酊感の高いリフを積み重ねてから爆裂、というループには、抗い難い魅力があります。やっぱFAMILY MAN最高!
 5番手には、この日の主役の一翼、RINTOが登場。なにげに観るのは一年ぶりだったり。最近とみに良くなってるというウワサは耳にしていたのですが、なるほど、なかなかの成長っぷりを見せ付けてくれました。voxの方のテンションが前より上がってたり*8、リズム隊が骨太になってタイトさが増したりっていう要因もあるでしょうが、最大のポイントはGの方の成長っぷりじゃないかと。
 以前からテクニカルであることは分かっていたのですが、どうにも線が細かったのですが、この日は別人のよう。とにかくプレイに自信というか確信が感じられ、出音の表情が以前と全く違う。ギター・ワーク自体も奔放さが増し、曲の表情を鮮やかに彩っていて、素晴らしい。特に新曲ではそれが顕著に現れており、従来の屈折感を保ちつつもビックリするぐらいポップになってました。更に、既存の曲にもアレンジが加えられており、これまたポップに*9。この一年で、何が起こったのか?と思わずにはいられない成長をまざまざと見せ付けられましたね。そんなバンド側のクオリティを前にしてフロアが黙ってるはずもなく、初手から豪モッシュの嵐。その輪の中心には見知った顔が数人いましたがw、ワタクシはじっくり聴きたかったので、普通にしれっと観てました。
 そしてトリのGROANING GROOVE登場。なんだかんだで昨年の7月末から観損ねてたので、ホント久々。だもんで、初手からメガネを外して臨戦態勢を整えての観戦w。OPはインプロっぽい反復リフの展開で、さながらHakaやWar Cryの如き響きがフロアに木霊し、否応無しにテンションが沸点を迎えようとした瞬間、曲に雪崩れ込み、フロアも沸騰。序盤3曲はいずれも新曲*10だったのですが、USハードコア・パンク・マナーに則ったツボを心得た楽曲だったので、初聴でも余裕で盛り上がれる*11
 G☆Gは、相変わらず絶好調。以前よりも弦楽器隊の腰が据わってきたので、骨太感が増した印象。Dsのタイト且つパワフルさに関しては、言わずもがな。そしてvoxの野獣っぷりも健在。脱いだ時の上半身の出来てない身体っぷりも以前と同様(笑。今回は上半身裸時に何度かしなだれかかられたりしたので、G☆G汁をじかに浴びてしまいました(笑。
 その後も、ミドルとファストを行き来する長めの新曲などに感心したり、フロアの苛烈極まる荒れっぷりとかを微笑ましく眺めつつ、残り少ない体力を"Crack"まで温存しておこうと、ズレまくるモニターを直しながらゆるりと拝んでいたのですが、その気の弛みが思わぬアクシデントを招くことに。
 何度目かのモニターのズレを直そうと下を向いているときに、誰かの体の直撃を顔面に喰らいまして、鼻腔の奥で「バキッ」という音が鳴ると共に鼻血がだらりと迸ってきまして。一瞬歯が折れたのかと思い咥内を調べましたが、歯には問題が無かったので、慌てず騒がずポケットからティッシュを取り出し、それを鼻に詰め、観戦続行。大暴れしてたHTさんが、そんなワタクシの様に気付き、しきに気遣ってくれたのが嬉しかったり。
 何度かティッシュを取り替えてるうちに鼻血が治まったので、ほっと一安心。ガチに鼻が折れてたら、そう簡単に鼻血は止まんないだろうし。でも、鼻腔の奥の鈍痛は治まってないので、後ろ髪引かれる思いで、残り2曲を残して奥のカウンターの方に撤退。そこで手のひらを見てみると、それなりに血がついてたので、ちょっと凹むw。だもんで、終盤はあんまよく覚えてません。
 終演後、鼻血をネタにしつつ、遅れてやってきたNMさんらと談笑してから、Bさんと共に帰路に着きまして。新宿で別れまして。ワタクシは終電に間に合い、無事着席。そのままちょっと眠りについたのですが、ふと目が覚めると、車内はそれなりに混んでいるにも関わらず、ワタクシの周囲に何故かエアポケットが形成されてまして。別にiPodでなんか聴いてるワケでもなければ、荷物を席に置いたりしてるワケでもないのに、何故・・・?といぶかしみながら、ふと鼻元に手をやってみると、そこには乾きかけの血が・・・w。
 どうも、寝てるときに鼻血の残滓が零れ落ちたようで。髭坊主のデブが鼻血垂らしながら寝こけてれば、そりゃーその隣とかに座ろうなんて思わないわなw。よく見れば、手も洗い損ねてたんで血がつきっぱなしだったしーw。如何せん終電なので、途中下車して洗い流すワケにもいかなかったので、新たな鼻血だけティシュでぬぐい、そのまま悠然と座り続け、地元駅の便所で手と顔を洗ってから帰宅したのでしたw。
 ちなみに、患部がメガネのパッドが当たる部分な為、メガネかけてると微かに鈍痛がします。ちょみっと患部が膨らんでるけど、変色とかしてないんで、まぁ打撲かなぁ、と。ちょっと様子をみて、痛みが引かないようなら病院に行きます。ちょみっと凹んだけど、最前列で観てる以上こういうアクシデントはつきものなんで、無問題。それ差っ引いても十二分に楽しい企画だったんで、行って良かったです。でも、この痛みが引くまでは、ライブは後ろで大人しく観るコトにします。今、もう一辺鼻に一撃喰らったら、その場で泣くぞw。

*1:チェーン付きの財布を常時ズボンに装着してるので、絶対に忘れないw

*2:QB HOUSEとかのチェーン店じゃないっぽい

*3:voxの方は、スマートなバナナマンの日村風味w。身体能力はワッキーなんだけどw

*4:敢えて「ロック」とつけたい

*5:HC的にはENCROACHED系かw

*6:小1〜2くらい?

*7:実はFAMILY MANの音源持ってないんで、曲名が分からない・・・

*8:初手からいきなりフロアにドラゴンロケット状態で吶喊してたしw

*9:無論良い意味で

*10:知らない曲

*11:後で訊いたところ、その3曲が今回のsplitに収録されてる曲だそうで