2006年の私的漫画ベスト10

昨年読んで、掛け値なしに面白かった漫画をチョイス。
未来日記えすのサカエ
ハチミツとクローバー羽海野チカ
天体戦士サンレッドくぼたまこと
「箱舟の行方」シギサワカヤ
「es-エス-」ICHI
「voiceful」ナヲコ
まほらば小島あきら
少女セクト玄鉄絢
「ちまちま」かがみふみを
まじかるストロベリィまつもと剛志
 まず「ハチクロ」と「まほらば」は、長期に渡るシリーズを綺麗にまとめあげたという点を評価。特に「ハチクロ」の終盤の怒濤の展開は予期してなかったので、かなりインパクトがありましたねー。一方の「まほらば」は予定調和な終わり方だったんだけど、最後まで愚直なまでに誠実な仕上がりで、清々しい終わり方でした。
ハチクロ

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 2 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 2 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 3 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 3 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 4 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 4 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 5 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 5 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 8 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 8 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス)

まほらば

まほらば 1 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 1 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 2 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 2 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 7 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 7 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば (8) (ガンガンWINGコミックス)

まほらば (8) (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 9 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 9 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 10 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 10 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 11 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば 11 (ガンガンWINGコミックス)

まほらば(12) (ガンガンWINGコミックス)

まほらば(12) (ガンガンWINGコミックス)

 「未来日記」は、昨年知った作品の中では出色。「DEATH NOTE」以降の流れの中の作品ではありますが、基本となるアイディアの秀逸さや、良い意味での地下風味が「DEATH NOTE」フォロワーとは一線を隠していて、続きが気になる面白さを醸し出しています。
未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))

未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))

未来日記 (2) (カドカワコミックスAエース)

未来日記 (2) (カドカワコミックスAエース)

 「サンレッド」は、ヒーローものをお題目に掲げつつ、その実はローカル・ネタを散りばめた、ご近所密着型日常ギャグという設定がナイス。ニートでヒモな正義の味方と、模範的住民である悪の組織という構造も良い塩梅。華の無い絵柄も作品世界にマッチしてて、良い味出してます。 「箱舟の行方」は、何度か書いてますが、二宮ひかる榎本ナリコきづきあきら系の「痛み」を伴った恋愛を描いた作品をコンパイルした一冊。独特のささくれだったテイストに、上手くコミカルなエッセンスを隠し味に効かせているせいで、一連の作家の作品に比べると読みやすいかも。長編も上手い方なんで、今年は商業でも長編を期待したい。
箱舟の行方 (ジェッツコミックス)

箱舟の行方 (ジェッツコミックス)

 「es-エス-」は唯一エロマンガからのエントリー(まぁ「少女セクト」も一応そのカテゴリーだけど)。肉感的だけどキャッチーさも併せ持っている絵柄なれど、その内容は基本的に救われない路線がメインというギャップがナイス。また、最近は壊れ系のアヘ顔とかに傾倒してきていて(白目、涎、淫語)エグさが増してきてる点も見逃せない。下品極まるジャケも秀逸で好し。
es -エス- (メガストアコミックス)

es -エス- (メガストアコミックス)

 「まじかるストロベリィ」は、相変わらずハートウォーミングでほのぼのとしつつも、時折はっとさせられるemoさも兼ね備えた、素敵な4コマ。一見すると萌え4コマ風味なんだけど、萌え系のキモである俗っぽさが欠片も感じられないところが、この作品にはマッチしてて好印象。
まじかるストロベリィ (ジェッツコミックス)

まじかるストロベリィ (ジェッツコミックス)

まじかるストロベリィ 2 (ジェッツコミックス)

まじかるストロベリィ 2 (ジェッツコミックス)

まじかるストロベリィ 3 (ジェッツコミックス)

まじかるストロベリィ 3 (ジェッツコミックス)

まじかるストロベリィ 4 (ジェッツコミックス)

まじかるストロベリィ 4 (ジェッツコミックス)

 「voiceful」は、淡く儚い恋心の機微を切々と綴った作品。一応百合モノなんですが、直截的なレズ描写とかは皆無。けして激することなく、抑制の効いたトーンで淡々と描かれている作品は実に味わい深く、古きよき時代の少女漫画を彷彿とさせる「間」が心地良い。派手さとは無縁ですが、こういうテイストの作品を読むと落ち着きます。
Voiceful (IDコミックス 百合姫コミックス)

Voiceful (IDコミックス 百合姫コミックス)

 「少女セクト」は、同じく百合作品なのですが、こちらは成人向け雑誌で連載されていたこともあり、直截的なレズ描写もフォロー。でも、基本的には行間を読ませるタイプの作品であり、過剰さや下品さとは無縁の上品な作風。すれ違うヒロインたちの気持ちを軸にしつつ、二人を取り巻く周囲の人間も魅力的に描かれており、学園モノとしてもちゃんと機能してるトコも○。ちょっと言葉足らずな展開も散見するけど、それを差っ引いて余りあるほど甘酸っぱい物語に仕上がってるんで、個人的には無問題。甘々なエピローグも追加され、読後感も爽やか。この手の作品としては異例の長期シリーズでしたが、綺麗にまとめあげたと思います。
少女セクト (メガストアコミックス)

少女セクト (メガストアコミックス)

少女セクト(2) (メガストアコミックス)

少女セクト(2) (メガストアコミックス)

 「ちまちま」は以前も書いたけど、思春期の初々しい恋愛を丹念に綴った作品。読んでて煩悶必至な純情っぷりが素晴らしい。恋愛を描きつつも、普遍的な人の「気持ち」とかについても描かれていたりして、通り一遍な恋愛モノとは若干異なる切り口になってるトコも興味深い。なんとなくだけど、そこら辺のテイストは「ぼのぼの」とかに通ずるモノを感じたり。読んでて優しい気持ちになれます。個人的には昨年のベスト、かな。
ちまちま (アクションコミックス)

ちまちま (アクションコミックス)

 漫画に関しては、昨年は結構豊作だったような。他にも
皇国の守護者
皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 2 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 2 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 3 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 3 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 4 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 4 (ヤングジャンプコミックス)


デトロイト・メタル・シティ
デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

デトロイト・メタル・シティ (2) (JETS COMICS (271))

デトロイト・メタル・シティ (2) (JETS COMICS (271))

ブロッケンブラッド
ブロッケンブラッド (ヤングキングコミックス)

ブロッケンブラッド (ヤングキングコミックス)

びんちょうタン
びんちょうタン(1) 初回限定版

びんちょうタン(1) 初回限定版

こどものじかん
こどものじかん 1 (アクションコミックス)

こどものじかん 1 (アクションコミックス)

こどものじかん 2 (アクションコミックス)

こどものじかん 2 (アクションコミックス)

椿ナイトクラブ
椿ナイトクラブ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

椿ナイトクラブ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

椿ナイトクラブ 2 (少年チャンピオン・コミックス)

椿ナイトクラブ 2 (少年チャンピオン・コミックス)

少女ファイト
少女ファイト(1) (KCデラックス)

少女ファイト(1) (KCデラックス)

等など、面白い作品がてんこ盛り。だもんで、10作品挙げるのに結構苦労しました。でも、ここで挙げた作品はどれも掛け値なしに面白いと思うので、機会があったら是非チェックしていただきたいです。