12/23 "when they cry..3rd Knightmare Before Christmas Eve"@新宿STUDIO PENTA / TOUCH BOND / ANAL BRIGADE / CxPxS / GRIND-d.c.p.s. / PAYBACK BOY$ / ANYTHING OK / COSMIC NEUROSE

 土曜は、今年最後のライブをやったり観たりしてきまして。
 リハ無しだったので、17時40分過ぎにPENTAに到着。この日のライブの主宰のデスロウさんらに挨拶を済ませてから、ちょっと気になってた、シールドのレンタルの可否を受付で尋ねたところ、シールドのレンタルはやってないとのコトだったので、近場の楽器屋に買出しに。2本足りなかったんだけど、ついでなんで3本購入しスタジオに舞い戻ると、トップのTOUCH BONDが始まるトコでした。
 TOUCH BONDは、GとDsのコンビで、Gの方はABRAHAM CROSSの方だそうで。ノイズを基調としたサウンドがメインだったのですが、終盤、そこからHCなリフとビートへと雪崩れ込んでいく展開がカッコ良かったです。終始vox無しで、音のみで勝負してたトコも意外性があって好印象。
 で、次はウチらを挟んでCxPxS。8月末に観て以来だったのですが、その時を上回るカッコ良さにシビれまくり。GG Allin〜DWARVESなラインを彷彿とさせるnastyなハードコア・パンクを、ユーモアを交えつつ全力で叩きつける様は、いつ観ても惚れ惚れ。今回も腰の入ったタイトかつパワフルな演奏*1をバックに、voxの方が躍動。吼え、喚き散らしながら常に動き回り、前回り受身風な前転を連発したり、パンツの中に手を突っ込んで掻き回し、その手を口に突っ込んだり、ドラムキットに昇り、天井の空調を支えにしながらポージングを決め、おいなりさんを露出してみせたりと、もうやりたい放題w。
 濃厚なキャラとかに目を惹かれてしまいますが、クオリティの高い楽曲群が個人的にツボ。粘っこいミッドな楽曲とシンプルに突き抜けるHCな曲とのバランスが絶妙。まだスタジオ・ライブでしか観たコト無いので、次はライブハウスで観たいですね。
 お次は、GRIND-d.c.p.s.。この日は珍しくw三次元のAKB48がイントロでして、それを経ていつものgrindへと雪崩れ込む。スタジオライブ故に、まともなPAを通さないから当然バックのオケがチープなんですが、そのショボさがマニアックなgrind風味を醸し出していたような。
 序盤はスタジオの狭さのせいか、eM SEVENとかで魅せてくれる奔放さに欠けるような動きだったのですが、徐々に徐々にエンジンがかかっていき、お約束の全裸となって以降はリミッター解除。ステージに飾っていた抱き枕カバーに己が身を包んで一身同体と化してみたり、マイクを床に置き、それに添い寝するように静かに身を横たえて絶叫してみたりってな具合で、scum grindの矜持を見せつけてくれました。
 5番手は、PAYBACK BOY$。ツイン・ボーカル、トリプル・ギターにリズム隊という7人編成の大所帯で、ちょっとビックリ。サウンド往年のNYHCを思わせる、ブレイク・ダウンを組み込んだザックリとしたサウンドで、緩急を効かせた展開の妙が印象的。隠し味程度にミクスチャーなテイストも加えられており、なかなか一筋縄ではいかないカンジだったので、じっくりと観てみたかったのですが、途中で仕事の連絡が入ったので一旦外に出てしまったため、序盤しか観れずじまい。
 で、仕事の連絡を済ませると、今度はANTさんから連絡が。一足早く自身のライブ*2を済ませ、こちらに来るべく新宿に到着したとのコトだったので、ユニオンのパンク館の前で合流するコトに。待つコト暫し、無事に合流した後、速やかにスタジオに戻ると、お次のANYTHING OKがセッティング中でして。
 前回ANYTHING OKを観た時は、所謂「ジャンク」をHCに昇華させたような印象だったのですが、この日はHCっつーかBLACK FLAGにジャンクなエッセンスを加えたような感じになってまして、明らかに前回よりもHC度が格段にアップしてました。以前は演奏の切れ味が魅力的だったサウンドが、切れ味はそのままで骨太になったような。バンドとしての一体感も増しており、勢いを感じましたね。90年代以降のchaoticとは異質な歪みを内包しつつ、現代的な疾走感も巧みに組み込んだ楽曲のクオリティは高く、新鮮。文句無しにカッコ良かったです。近いうちにリリースされるであろうデモ音源は要チェックっつーコトで。
 そしてトリは、この日の主宰のデスロウさんがvoxを務めるCOSMIC NEUROSE。vox、G、B、Dsの4人組。そのサウンドは、crust風味を効かせたBoston HCっつーか。楽曲のテクスチャーはcrustに近いし、パっと聴きにもそう思えるのですが、音の鳴りはcrustのそれとは明らかに異質。怒濤の疾走感はJERRY'S KIDSとか初期のGANG GREENとかに近いものが感じられ、そのバランス感覚はかなり個性的なんじゃないかと。終盤には沈み込むようなsludge風なパートからファストに雪崩れ込むというPower Violenceなテイストも披露され、個人的なツボを刺激されまくり。普段物静かなデスロウさんのキレまくったアクション*3と咆哮も眩かったし、これまたカッコ良かったですねー。終演後に歌詞を書いたペーパーを配布してたのも好印象でございましたよ。
 ぶっちゃけ、ウチらは完全に蛇足だったけど、それ以外の面々はどれも粒揃いで、良い企画でしたねー。今年を締め括るに相応しい楽しい一夜を過ごせました。

*1:今回はDsの方が前回以上に全開でした

*2:お茶の水でライブされてたのです

*3:ジャンプとかしまくりで、SSDのTシャツも納得なカンジ