10/7の記憶

 昨日は昼からアキバに繰り出して参りまして。ご一緒したのは、HTさんとUDさん。正午に電気街口で合流し、まずは「ねぎし」でお食事タイム。もふもふとメシを喰らいつつ、秋の新番とかについて熱く語り合ったり。お二方揃って「コルダ」を推してたので、今夜見てみようかと。
 食後は、お約束の「とらのあな」巡礼。6Fの中古フロアからB1のアダルトフロアまで全フロアくまなく回り、各自あれこれ購入。同人誌に関しては目ぼしいブツも無かったので、珍しくスルーして、商業単行本をがっつり購入。唯一の心残りは、探してたLOOPCUBEのCDが完売だったこと・・・残念無念。
 ちと脱線しますが、「とら」でUDさんオススメの「未来日記」を購入してみたのですが、これがすこぶる面白さ。

未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))

未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))

タイトルだけ見ると、往年の恋愛ネタのように思われるかもしれませんが、あにはからんや、12人の予知能力者が己が能力と知恵を駆使して互いを殺しあうというバトルロワイヤル風味なサバイバルもの。「予知能力者」と言っても、いわゆる超能力とはひと味違い、自身の持ってる「ケータイ」に「未来」の日記が記されるという代物。これが秀逸なアイディアでして、記される「未来」はケータイの所有者によって異なっており、それがそのままキャラクターの能力や個性に反映されるワケで。
 主人公を例に挙げると、その日記の内容は「自分の身の周りに起こる出来事がこと細かく記される」というもの。あくまでも「身の周り」であって、主人公自身の身に降りかかるコトに関しては全く記されていないのがポイント。これはつまり、主人公が「自身」について全く興味がもてず、ただ日々を傍観者として過ごしてきていたため・・・ってな具合に、日記の内容はキャラクターのバックボーンと深く根ざしているので、勢い日記の能力が暴かれていく過程で、そのキャラクターの個性が浮き彫りになっていくのですよ。敵が単なる「やられキャラ」ではなく、個性や背景を持った魅力的な「キャラクター」であるために、一つ一つのバトルや駆け引きが、とても面白いワケで。さらに、能力者たちの利害や愛憎とかも絡んでくるので、一筋縄ではいかない重層的な構造。物語を面白くするための「縛り」の設定も練られていてるし、読み応えあります。この作品を教えてくれたUDさんに感謝。まだ1巻しか出てないので、追いつくのも楽ちんですので、機会があったらチェックしていただきたい作品です。
 閑話休題
 その後、とらの本店でHTさんの腐女子っぷりを愛でたりした後に、HTさんが買い物があるというので、輸入食材専門店に向かう。店内には輸入物のお菓子やら調味料やらが並べられており、眺めているだけで楽しい。が、オリーブ油とかは特に安くもなかったので、スルー。結局、鶏の面々へのお土産&ネタ用に、マトリョーシカ・チョコ*1と、自分へのチャレンジ用に、怪しい台湾製スターフルーツ・ジュースを試しに購入してみたのですが・・・これが驚きの不味さ。えもいわれぬ独特の風味*2が鼻腔にまとわりつくし、水で薄めたようなぼんやりとした甘みの中に、何故か微妙に塩分を感じたりするしで、一口飲んだ時点でノックアウト寸前。残りをHTさんやUDさんに託すも、当然一口でアウト。よくよく見れば、果汁20%で、しかも何故か成分の食塩が含まれているという、スポーツ・ドリンク風味な成分だったり。強烈な味や匂いがするワケじゃないにも関わらず、自信を持って「不味い」と断言出来る、隠れたツワモノでございましたよ・・・。他にもパッション・フルーツやらドラゴン・フルーツやらのジュースが各種あったので、今度再チャレンジしてみようw。
 口直しに缶コーヒーなど飲みつつメロンブックスに立ち寄ったりしてから、このメンバーでの定番コースと化してきている「タニマ」で休息。ここでは、アンダーグラウンドな同人やお笑いについて、あれこれ談笑。先日、薦められたペイパービュウや横須賀歌麿呂とかの映像を見て、その面白さにヤラれたばかりだったので、益々興味津々。HTさんとUDさんが身振り手振りを交えて熱心にアングラ芸人の解説をしてくれるのですが、これがもう常軌を逸した逸話のオンパレードでして、解説を聞いてるだけで笑いすぎて呼吸困難に陥りそうになるぐらいの破壊力。西麻布ヒルズとか殿方充が凄い気になってますw。今月の終わりに開催される「苦肉祭」に行ってみようかしら。
 このメンツだと、濃い音楽話も濃い同人話にも対応出来るので、話してて全く飽きないモンで、気がつくと2時間3時間なんぞあっという間に経過しちゃうワケで。昨日もご多分に漏れず、気がつけば時刻は19時過ぎ。HTさんが20時から練習だったので、お開きっつーコトに。当初の予定では、そのまま帰るつもりだったのですが、なんとなく練習を久しぶりに拝んでみたかったので、HTさんと共に小岩のM1stに向かう。途中のスーパーで差し入れ用のアルコールを購入してから、スタジオへ。中に入ると、NMさんが驚いた表情を見せてくれましたが・・・こっちのほうが驚く。だって、ちょっと見ない間に髭面になってるよw!以前の爽やかな面影は微塵も感じられず、ちと面食らうw。その対面ではKRさんがセッティングをしてたので、ご挨拶。しっかし、二人揃っていつも以上に機材を並べたててる上にアンプも互いに2台ずつ使用するという状況を目の当たりにしてしまい、若干スタジオに付いて来たのを後悔しちゃったりw。
 程なくして音が出始めたのですが、案の定やかましいことこの上なし。でも、KRさんのGもNMさんのBも良い音で鳴ってたんで、心地良いんですがね。特にNMさんは、シンセ担当時の頃のような奇天烈なノイズに近い音色をベース音と共に鳴らしており、なかなか面白い。やっぱ、こういう音が混じってたほうが好きだなぁ・・・と感じてると、まだ到着してないKYさんを待たずに、vox抜きで練習開始。翌日がライブだし、来週にはレコーディングを控えているせいもあってか、演奏はかなり淡々としていて、音色などの微調整を繰り返していくようなカンジで、「練習」っつーよか「確認」に近い印象。そうこうしてるトコにKYさんが到着。やはり、voxが入ると変わるなぁ・・・と感心しつつ、各種楽曲を堪能。やっぱり、こういう落ち着いた状況下で改めて聴くと、楽曲のテクスチャーが面白いという事実を再確認。が、調整に重きをおいているとはいえ、ちと一体感に欠ける演奏が続いていたのも、また事実。そんな空気を察してか、KRさんが一旦練習を止め、休息を挟みまして。そこでのメンバーの和やかな談笑っぷりを慈しむような目で見守るワタクシ。愛いのぉ。
 休息を終えると、見違えるようにバンドとしての一体感が感じられるサウンドに変貌。なんなんだ、このスイッチに入り方はw。残り時間が僅かなれど、調子の良さをメンバーも実感してるのか、バンバン曲を演奏していき、残り10分を切った頃にはライブさながらの状態に。つーか、明らかに9月の小岩のときよかカッコ良いのは、どういうコトなのか、とw。最後の曲を終えた後、思わず拍手しちゃったし。適度に肩の力が抜けつつも、全員のテンションが一丸となっているので、その相乗効果で、1+1+1+1が確実に4以上の状態と化しており、実に良かった。常にライブの時も、かくあって欲しい・・・。このバンドの場合、ライブ前にメンバー全員でダラダラとくっちゃべってからステージに立てば、いつもこういう調子でライブが出来るんじゃないだろうか、とか思ったりw。変に気負ってテンションとか練らないほうが良いのかも・・・?ホント、匙加減が難しいバンドだわw。
 練習後、スタジオのロビーで軽くダベってから、終電が近かったワタクシとKYさんは離脱し、残る面々は香港亭へと消えていったのでした。疲れたけど、楽しい一日でしたのよ?

*1:ロシア製はなく、香港かっどっか製w

*2:スター・フルーツ自体食べたコトが無いので、そのフレーヴァーを再現出来てるのかどうかすら不明w