4/28 "様々な困惑 vol.2"@小岩eM SEVEN/TRIKORONA/DEEP SLAUTER/NK 6/DUDMAN/Su19b/THE DISCLAPTIES/SEE YOU IN HELL

 昨日は、チェコからやってきたSEE YOU IN HELLのジャパン・ツアーの初日の模様を観に、小岩に行ってきました。どうでもいいけど、東京西部在住なのに週3回も小岩に行くってどうよw?
 18時前くらいにeM SEVENに到着すると、いきなりHさんとIさん、Nさんらに遭遇。Nさんとは今週3度目、Hさんとも今週2度目なので、新鮮味ゼロw。ゆるゆると暫し世間話に興じた後、受付付近に移動。
 受付周辺には、SEE YOU IN HELLのメンバーやら出演バンドの面々やらがわらわらと群れておりまして、なかなかの賑わい。そこだダベってると、KZさんやNNさんらの見知った面々が続々と来場。
ちなみに、SEE YOU IN HELLのメンバーの誰かが作ってるという謹製の林檎酒が随所で振舞われてたのですが、これがアルコール分50度とかの代物だったらしく、これが原因でドランク・パンクスが乱造されてた気がw。
 そうこうしてるうちに、10分押しの18時40分過ぎに、トップ&今日の企画主であるTRIKORONAが登場。この日は、出音の分離とバランスが良く*1、個別のパートの音がよく聴き取れまして、ノモトさんのシンセの音*2やコレエダさんの変態ギターの音とかが鮮明に聴き分けられて、いつもよか曲の輪郭がハッキリしてました。
 バランスが良い分、破綻した破壊力っていう部分では若干抑え目ではあったんですが、逆に普通の人には聴き易かったんじゃないかしら?
 無論、ドス黒い空気感も健在で、かなり良いカンジ。が、途中のハットリさんのMCで、そんな空気もブチ壊しw。普通にSPY MASTERの告知としてるしーw。らしいっちゃらしくて俺は好きなんだけど、シリアスなファンを掴もうと思うなら、あのMCは封印したほうが良いかもw。
 それ以外は終始緊張感のあるステージを披露してくれと、キッチリとツアー初日&自主企画の先陣を切ってくれたんじゃないかと。コレエダさんやハットリさんは出来に不満だったみたいだけど、俺は良いステージだったと思ったよ。
 二番手は、久しぶりに観るDEEP SLAUTER。最近のバカテクっぷりはすでにプログレの領域に突入してる、との話は以前から小耳に挟んではいたのですが、その発言に偽り無し。とにかく演奏が異常にタイト。特に印象的だったのがヤスさんのギターで、ジャンプしたり激しく動いたりしながらも繊細なギター・ワークと各種エフェクトを駆使したプレイに乱れが無く、唖然。ベースのバカテクっぷりも印象的で、複雑なフレーズを滑らかにこなしていく様は、ハンパないなぁ、と。方々で言われているドラムのテクニカルっぷりも、なかなか尋常ならざるレベル。
 で、そんなテクニックを充分に注がないと演奏出来ないような複雑なテクスチャーの楽曲も面白い。HCをベースにしつつも、随所にディスコーダントでダンサブルなエッセンスが注入されており、一筋縄ではいかない印象。ダンサブルなパートから一転してファストに移行する瞬間のカタルシスとかは、なかなかのものがあります。stop & goのタイミングとかもドンピシャで、ホント凄いな、と。
 ただ、voxが若干迫力不足なところと、全体的にちょっとスマート過ぎるトコが、個人的にいささか食い足らなさが残るっつーか。とは言え、現時点での完成度は相当なもので、次世代HCの一つの在り様を体現してるのではないか、と。
 三番手はNK 6。以前中央大で観たときは、さして印象に残らなかったのですが、昨日はなかなか良かったです。G&vox、B、Dsのスリー・ピースで、平たく言ってしまえばGAUZEフォロワーってカンジなんですが*3、そこにオリジナルな要素を加え、独自色を醸し出しています。
 voxは、短いセンテンスを吐き捨てる様に歌うスタイル。Gは、蝉の鳴き声のようなトーンを爆音で鳴らすスタイルで、耳に悪いw。SEE YOU IN HELLのメンバーも、笑いながら耳をふさいだりしてたぞw。
 で、このバンドのキモはリズム隊。ベースがなかなかテクニカルで、リフをきっちり紡いでいて楽曲の輪郭を浮かび上がらせ、ドラムはパワフル&適度にバタバタしながら吶喊しまくり。
 楽曲は、GAUZE風味なテイスト*4若干USっぽいエッセンスなんかも加えられていて、staright forwardなれどナチュラルにキャッチーなテイストも感じられて、なかなか。
 ちょっと長く演り過ぎた気もしましたが、楽しめるステージでした。ちなみに、フロアも結構盛り上がったのですが、その中心で豪ノリしてる二人には、何故か見覚えが・・・w。
 四番手のDUDMANは、途中でトイレに行ったりしてたら終わってましたw。
 五番手は、待望のSu19b。音源ではCROSSED OUT直系ってな印象でしたが、ライブでは随分と変貌を遂げておりました。基本はスローなsludgeサウンドで、Fastなパートの比率が激減。でも、そのスローなパートがかなりカッコ良くて、見事な暗黒っぷりを披露。深く、沈みこむようなサウンドに、塩辛い系のvoxが絡む様は、ティピカルなsludge系とは一線を画すテイストで、独自色があって面白い。
 そんなsludgeパートを切り裂くように、時折入るFastなパートは、緩急の対比が効いているが故に、生半ならぬ破壊力。
 さらに特徴的だったのが、ミッドのパート。なんか普通の8ビートっぽい展開を挿し込んでいたのですが、それが異常にカッコ良いんだけど、なんと表現したらいいのか分からない、不可思議なテイストを醸し出していて、えもいわれぬ凄まじさ。
 全編を通じてみると、カッコ良いんだか悪いんだかよく分からない部分もあるんですがw*5なんか凄いぞ、と。期待してた音とは違ってたんだけど、異形のサウンドの萌芽を垣間見た思いがして、印象的でした。
 そんなSu19bの感想を話しあっていたら、THE DISCLAPTIESは見逃してしまいました。
 で、トリのSEE YOU IN HELL。ルックスからしアメリカナイズされてるスタイルだったのは、ちょっと意外。しかも、何故かベースは5弦ベースだったりと、微妙に意味不明なトコが興味深いw。
 しかしてそのサウンドは、これまた意外と端整。ギターはそこそこ歪んではいるものの、スマートなトーンだし、ベースに至っては完全にクリアなサウンドで、5弦とか使ってるのは納得っつーか。ドラムは結構タイトだけど、あんま特筆すべきコトもなく。
 にも関わらず、悪くない。つーか、結構カッコ良い。その最大の要因は、大健闘したvoxに因るところが大きいかと。voxはタトゥだらけ、パッチつけまくりなワーク・シャツ&Tシャツ+ショーツという出で立ちで、ジャンプしまくりで激しく動き回りながら叫ぶ。一瞬USマナーだなぁ、と思ったけど、これはむしろHERESY風味と言ったほうが適切かもしれない。
 サウンドに関しても、かなり攻撃的なThrashサウンドで、なかなかアグレッシヴ。序盤こそ固さもみられましたが、後半になるに従ってヒートアップしていき、しれに呼応してフロアも熱くなる。某バンドのメンバーが仕事帰りの姿で何度もダイヴを繰り返したり、最後の力を振り絞って豪ノリする友人らの姿も頼もしいw。
 そして、極めつけはラスト&アンコールに用意されたカヴァー・ソング。なんとGAUZEとOUTO*6のカヴァーを披露。ずーるーいー!こんなん盛り上がるに決まってんじゃんw!案の定、しっちゃかめっちゃかになって終了。
 ツアー初日というコトを考えれば、上々な滑り出しだったんじゃないかと。もう1回ぐらい観ても良いかな?と思わせられるものがありましたよ。
 終演後、物販スペースをチェックするも、ツアーTにXLが無く、しょんぼり・・・(´・ω・`)。Lでもそれなりにデカそうでしたが・・・俺はデブなんで、スルー。変わりに、各種パッチとかを購入し、ツアー費用に貢献w。
 暫しダラダラした後、NNさんと共にDISCOに赴こうと階下に移動したのですが・・・あら?さっきまで豪ノリしていたKZさんが、大の字になって横たわってらっしゃいますよw?そんな様をニヤニヤ眺めつつ、証拠写真をきっちり押さえてからDISCOへ。
 DISCOでは、話題沸騰中のRISE AND FALL/JOYのsplitとかを購入し、ご満悦*7。そこに、いいカンジでベロベロに酔いどれたHさんがやってきて、なにがなんだかw。
 買い物を済ませると、既に時刻は23時半近くになっており、ここでNNさんが離脱。俺は既に終電を逃してるので、余裕余裕w。NNさんを見送り、ふと周囲を見渡してみると・・・酷いねw。eM SEVENで軽い打ち上げが行われていたのですが、そこから出てくる面々が、ことごとく泥酔状態w。特に某バンドのベースの方の酔いっぷりが凄まじく、リアルな千鳥足ってヤツを拝ませていただきましたよw。
 無論、主宰であったTRIKORONAの面々も素面なワケがなく、ダイケンさんとコヤマさんを除く面々は、かなり出来上がっちゃってる御様子w。そんな中、西荻の惨劇を彷彿とさせる暴挙を某氏が敢行したのですが・・・名誉の為に敢えて伏せる方向でw。
 そんな傍らで、SEE YOU IN HELL一行は、物販の残りや楽器類をツアー車に詰め、4/29のツアー場所である仙台へ向かう準備を着々と整えてまして。せっかくなんで、voxの方に片言の英語で話しかけ、握手したり。その際、指がめっさ変色&腫れあがってるのに気付く*8
 無事に仙台に向けて出立した面々を見送ったはいいが、さて残された我々はどうするか。てっきり朝まで呑むかと思ってましたが、諸事情があり皆帰宅する方向で話がまとまってしまい、若干途方に暮れているところに、拾う神降臨。某バンドのKMさんのツレの方が、八王子方面から車で来てる、とのコトでしたので、ご好意に甘えさせていただき同乗して帰るコトに。
 結局、なんやかんやで帰宅はAM4時頃になりましたが、いろんな意味で楽しく、心地良いひと時を堪能させていただきました。
 とりあえず、SEE YOU IN HELLがお近くにお越しの際には、足を運んでみるコトをオススメします。多分、回を重ねる毎に良くなると思うんで、ツアー・ファイナル@20000Vとかは、凄いコトになるんじゃないかしら?

*1:内音のバランスはかなり悪かったらしいケド

*2:シンセ・モジュールが故障中により、現在はアナログ・シンセを使用

*3:メンバーに、GAUZEのローディをしてるだか、してただかって方がいらっしゃるとか

*4:つーか、GAUZEのカヴァーやってた気が

*5:ラスト近辺のスローな展開とか、かなり適当な気がしたのは俺だけかw?

*6:だったはず。もみくちゃになってたんで、よく覚えてないんだけどw

*7:その後、NMさんが同splitを買い求めに来たのですが、完売で買えずw。スマヌスマヌw

*8:後に、皆の前でそれを披露してましたが、どう見ても突き指クラスの症状じゃなかったんで、ヘタすっと骨折してんじゃないかしら・・・?大事無いといいんだけど・・・