ぴめこさんとトメ太さんトコのサークルを初チェック。
 大手にも関わらず、今まで買ったコト無かったのですが、とらで平積みになってるのがなんとなく目に留まったので、買ってみました。で、読んでみたのですが・・・良いじゃん。
 今回の本の装丁にも顕著に現れているのですが、なんつーか、お洒落で洗練されてる萌えっぽい系統の作品っていう先入観があったのですが、結構straight forwardなエロエロな作品が収録されてて、びっくり。
 冒頭のタマ姉×タカ坊は、序盤はタカ坊がイニシアティヴを握り、タマ姉を責めたてるも、それすらもタマ姉の仕向けた巧妙な罠であり、途中から攻守交替、タマ姉に美味しくいただかれちゃう・・・ってなカンジでして、タマ姉の誘い攻めっぷりが如何無く発揮されております。
 エロの組み立てもなかなか面白くて、タカ坊のターンではパイズリ×2。1回目はタマ姉主導でしてもらうノーマルなパターンなのですが、2回目は、タマ姉の乳をベルトで縛って乳圧を上げ、そこに挿入するというタカ坊主導のパターンで、緊縛された乳が素敵にエロくて良いカンジ。
 タマ姉のターンになってからは、軽い言葉責めを交えつつマンずりで焦らされたり、射精の最中にも腰を振られて刺激されまくったりと、いいように弄ばれ、籠絡。あえなくタマ姉の軍門に降っちゃうってな寸法。後日譚の4コマでその後の力関係をきっちりフォローしてるトコもナイス。
 お次の作品がタカ坊×いいんちょ。こちらはタカ坊のフェチ魂全開でして、いいんちょは体操着姿*1&スポーツ・ブラ着用という出で立ちで、書庫でくんずほぐれつ・・・ってなカンジ。まだ原作のいいんちょシナリオは未プレイなのですが、何故にスポーツ・ブラなんだろうかw?
 エロ・パートでは、体操着やブラを脱がしつつ、ねっとりとした前戯を披露。結構sludge風味なじんわりと責める描写が多いのが特徴的。そこから、いいんちょディープスロート〜喉奥での射精。この喉奥での射精は喉の断面描写も伴っているので、エロいっつーか、微妙にグロい気がw。そして挿入〜膣内射精へと至るのですが、ここでも断面描写あり。こちらの断面は、オナホールばりにブツブツだらけな膣内の描写が特徴的。こういう断面図ってあんま見ない気がします。
 他には、妙なノリの1Pコメディとかが数本と、作品等に関するフリー・トークがあれこれと収録されており、とにかく様々な角度から楽しめる、賑やかな一冊。
 しかし、読めば読むほど不思議な作風だなぁ。前述したように、ジャケの装丁やデザイン、本文のレイアウトなどは非常に洗練されているにも関わらず、エロのほうはかなりド直球。肉厚でざっくりした線画は「洗練」っていうイメージじゃないし、開脚状態での女性器の、肉厚と大雑把の境界線上な表現とかは、なんとなく「らいすけいく」さん辺りを彷彿とさせられたりってな具合に、ともすればOld School風味ですらある。そこら辺のアンバランス感が面白いなぁ、と。
 ともあれ、細部に渡って神経が行き届いている、トータル・パッケージとして優れた「同人誌」であると言えましょう。オススメです。
HP>http://qp.banbi.net/

*1:無論ブルマですよ?