12/11 "Burst Your Noise #30"@八王子 SPACE X/BROWN TROUT/MALEGOAT/TIALA/VERRY GOOD MAN/HUNUNHUM/MOD LUNG/MANIA ORGAN/THREE MINUTE MOVIE/AS MEIAS/RAISE MIND/TRIKORONA/Z/WHEN YOU SLEEP/DANCE WITH ME/ENCROACHED/KENNY BAKER/DAYBREAK

 昨日は、八王子を中心に、主にスタジオライブという形態で企画されている"BURST YOUR NOISE*1"の10周年記念企画に行ってきました。
 なんせstartが11時というコトもあり、プリキュアを観てから出発の準備にかかりw、9時半過ぎに家を出る。JRの八王子と京王八王子に至るルートがあり、所要時間に大差は無いし*2電車賃も一緒だったので、京王八王子を目指すルートを選択。
 道中、何故かTシャツ&短パン*3&ハイソックス姿のsexyなおっさんを目撃したりしつつもw、10時過ぎに京王八王子に到着。徒歩で来たコトはあるけど*4、電車で来たのは初めてだったり。ともあれ、すんなりと改札を潜り抜け、会場に至る道への道標であるデニーズやファミマのある道を進む。
 SPACE Xには行ったコトが無いので、微妙に不安を抱えての道中だったのですが、てくてく歩いてると、対岸を行く、カートを曳いてる方を発見。普段ならカート=即売会参加者という認識ですがw、今日の場合は=ディストロ*5の方。自分が進んでる道が間違ってないのを確認出来たので、ほっと胸をなでおろす。
 八王子家裁を横目に進んでいくと、目の前には橋が。その向こうに、知人に教えてもらった、会場近くの目印である教会らしき建物を発見。それに向かって歩を進めるていると、件のカートに方に声をかけられる・・・って、お知り合いのMさんでしたw。知り合いに会えたのは心強いんだけど、逆に言えば知人関係しか客がいないのかも・・・と不安になったり。
 談笑しつつ進んでいった先に、SPACE Xが。地下にあるレストランの入り口みたいな出入り口のある、想像を遥かに超えた立派な構造に唖然*6。階下には、かなり立派な門とかもありまして、さながらちょっとした映画館ばり。凄いトコがあるもんだなぁ・・・。
 開場待ちをしてる人数は、ざっと見渡して約20人ぐらい?日曜の午前という時間を鑑みれば、まぁ納得の数字。
 しばしぼんやりと時間を潰してたら、入場時間に。中に入って、これまたビックリ。かなりモダンな造りの内装に、まずまず高めな天井。広さも申し分なく*7全体的な雰囲気としては、ちょっとした展示場風味?
 会場の半分ぐらいの外周にズラっとディストロのコーナーが用意されており、奥にバンドの荷物置き場、会場真ん中付近の外周に機材がセッティングってな配置。会場内のディストロとかをつらつらと眺めてるうちに、続々と知人らが押し寄せてくる。が、いつもならすでに酩酊状態でやってくるHTさんの調子がおかしい。なんでも、高熱を出しており、かなり具合が悪いらしい。養生するために、早々に横になりに車へと退避・・・。お大事に。
 KNさんやKRさん、NMさんらと挨拶を交わしつつ、NMさんと談笑してたら、気がつけばBROWN TROUTとMALEGOATが終わってたw。いつの間にやら客や関係者は50人以上に膨れ上がっており、なかなか活気が出てくる。
 3番手はTIALAなので、早速前線に繰り出す。前述したようにかなりスペースがあるので、voxのカキヌマさんは縦横無尽に動きまくり、叫びまくる。昨日はeM SEVENでVOMITUKのステージをこなしてるのに、元気だなぁw。演奏陣では、ベースの方がキレのある小気味良いプレイを聴かせてくれてましたねー。ただ、TIALAとしては平均的な出来だったかしら?10月の@eM SEVENでの狂宴を目の当たりにした者としては、もう一つ食い足りなさも。
 お次は、山梨から参戦のVERRY GOOD MAN。7〜8年前に一度観てるのですが、そのときの印象は皆無w。でも、この日はなかなか良かった。B&vox、G、Dsのスリー・ピース。ベースに貼ってあったAVAILのステッカーが象徴的ですが、なんとなく初期AVAILっぽい印象。でも、微妙に垢抜けい、いなたいスタイルのせいで、派手さは皆無。
 適度にラフなvoxと程よくポップな楽曲のマッチングも良く、そこに、妙にフラッシーなソロを挿し込んでくるギターの飛び道具風味な隠し味なんかも効かせていて、面白いバランスだったなぁ、と。
 続いては、ex.KULARA、THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUTのメンバーらが在籍しているHUNNUNHUM。サックスやフルートなんかの金管楽器、ラップトップ&G、Kb、B、Dsという変則的な編成だったのですが、出てきたサウンドはモロに70'sなプログレ〜ジャズ・ロック〜フュージョン系のサウンド。インプロの要素も挿し込みつつも、カッチリとした構成の楽曲&演奏を披露してました。
 お次のMOD LUNGは、ex.THIS WORLD IS MINE、ONE THOUSAND WISH、SENSE OF IDENTITYらのメンバーが在籍しているスリー・ピース。音源は結構聴いてるのですが、liveを観たのは初めて。上品かつ凝ったテクスチャーの瑞々しいギター・ポップ・サウンドは、こういうPunk/HC系のフェスの中で映えるなぁ、と。voxの歌声と共に、メロディアスなフレーズを紡ぐベースも良い塩梅で、心地良い。まだ未聴だったニュー・シングルからの楽曲も粒揃いだったし、来春にリリース予定のアルバムに対する期待も高まります。
 次いで登場したのは、復活した新生MANIA ORGAN。B&voxとDsという二人組なのですが、屈折どころでは済まされない複雑怪奇なテクスチャーの楽曲をバカテクな演奏力と尋常ならざるテンションで叩き出す、異形の激烈HC。harshで鋭利なベース・サウンドで客の鼓膜を切り裂きつつ絶叫しまくるB&vox、手数が多くテクニカルなんだけど整合感のあるドラミングが印象的なDs*8・・・楽曲の境目もよく分からないぐらいぶっ続けで演奏され、あっとう間に終了。凄かった・・・w。
 ここで、昨夜から何も食ってなかった為、空腹がピークとなってきたので、NMさんと共にコンビニまで買出しに。外は曇天で、かなりの冷え込み。さっきのMANIA ORGANの惨劇について語らいつつ、歩くこと5分強、コンビニに辿り着くと、KYさんを筆頭に見知った面々がw。実際問題、他に選択肢も無いので、会場の面々がココに集うのも当然の帰結なんですがね。
 食料やら飲料らやらを買い込み、途中で合流したKRさんと共に会場にとんぼ返り。寒かったんで中で食べたかったのですが、暖房&メシの匂いというのは傍で嗅いでるとムカつくのでw、寒空の下、昼食に。結局、食後もグダグダとくっちゃべってたので、THREE MINUTE MOVIEとAS MEIASは中から漏れ聴こえる音で堪能w。RAISE MINDも、食後のゴミ捨て場を探して右往左往してたら、ほとんど観れず・・・。
 仕切り直してTRIKORONAから観戦再開。でも、今宵のTRIKORONAは、Dsのハットリさんの体調不良*9のため、演奏曲を減らした縮小版。しかも、コレエダさんやノモトさんの機材トラブルなんかにも見舞われちゃったのですが・・・それでも、ダイケンさん*10、ノモトさん*11の調子が良く、コヤマさんの咆哮も良いカンジだったので、持ち前のドス黒さは滲んでいたいたし、観客からのリアクションは良かった。でも、やっぱ食い足りないよなー・・・。
 TRIKORNAの次はZだったのですが、食後&場内の暖房のせいで、暗がりで寝てましたw。続くWHEN YOU SLEEPも、おねむモード。だって、この時点で開始から7時間ぐらい経ってんのよw?帰りに企画者本人も言ってましたが、出演バンド多すぎw。
 そんな俺の目を覚ましてくれたのが、DANCE WITH ME。今回は4人編成*12。相変わらずドランク状態のvoxのクボさんは、缶ビールと瓶ビールらしきものを両手に持って登場w。でも、吐き捨てるように歌うクボさんの姿と歌声は、どこか哀愁を感じさせてくれ、実に味わい深い。楽曲は、ますますシンプルに、より削ぎ落としていく方向にシフトしているにも関わらず、メロディの良さや寂寥感は増すばかり。KRさんが「BLITZっぽくなってきた*13」と仰ってましたが、まさにJAWBREAKER meets BLITZとでも申しましょうか。個人的には、日本のギター・パンク系の中で、今一番沁みるバンドだったり。シンガロングで盛り上がる楽曲もあるけど、そういう曲にも沁みるテイストがあるんよなぁ・・・。新曲も良いカンジだったし、来年辺りにはアルバムとかを期待したいなぁ。
 お次はENCROACHED。なにげに、この日のメンツの中には、ここまでド直球なHCバンドはいなかったりするので、なんか新鮮だ。voxのマエダさんの奇妙なアクションとディストーションの効いた表情から繰り出される方向は、今夜もハイテンション。バックも適度にバタつきながら突っ走りまくり。曲間無しでThrashチューンを連発しまくるスタイルは、観てて小気味良い。時折挿入される叙情的なフレーズも良いアクセントだし、新曲っぽい複雑なテクスチャーのヒネリの効いたナンバーなんかも飛び出し、充実した内容だったのですが、途中でマエダさんのマイクにトラブルが発生・・・したと思うんだけど、誰もフォローせず、マエダさんもお構い無しに叫びまくってたんで、あれはトラブルじゃなかったのかしら?あからさまに声が小さくなったんだけどなぁ・・・。
 そんなENCROACHEDのステージの後は、KENNY BAKER。スリー・ピースのギター・パンク・バンド。ちょっと翳りのある、苦みばしったギター・パンク・サウンドがナイス。voxの方が風邪で喉を痛めていたせいか、LEATHERFACE度高めな印象w。バンドとしてのアンサンブルの妙味が味わえ、じっくりと聴いてみたいバンドでした。普通の歌声はどうなのかしらw?
 で、大トリのDAYBREAKなのですが、場内の熱気が尋常じゃないレベルに突入。石浦さんの謝辞のトークの段階で、すでに意味不明な盛り上がりをみせており、無数の携帯カメラが石浦さんを襲うw。で、1曲目のイントロが流れた瞬間に、怒濤のモッシュ大会が開幕。さっきステージを終えたばかりのマエダさんが俺の目の前を暴れんばがら通り過ぎ、もうがなにがなんやらw。ピットの圧力を掻い潜り、気がつけば石浦さんのすぐ脇に。暴れる役目は皆様に譲り、俺はジャーナリスティックな観点から、激写スタイルをチョイスw。
 そんな報道精神溢るる面々は他にも大勢いたので、あっという間に石浦さんをカメラ軍団が取り囲み*14四方八方から撮られまくりw。それに呼応するかの如く、フロアの熱気もいよいよ沸点を迎え、モッシュのみならず、頭上を人が転がってたりで、もうわやくちゃ。俺やZの面々とかが、変わるがわるマイクスタンドが倒れないように押さえてたりw。
 この熱狂のままステージを終えたら普通にカッコ良かったのですが、そこは御大のステージ。そうは問屋が卸しません。フロアの熱狂の余波を受け、当然機材トラブルが発生。一度はエフェクターのシールドが抜けただけだったのですが、すぐに今度はエフェクター本体がトラブル。パイロットランプが点灯してないコトから「電池切れ」疑惑が浮上。ここで場内失笑だったのですが、そこに天丼気味にネタをかぶせる社長は「予備の電池無いよ〜」との切ない心情を吐露。一気に再炎上したフロアで、急遽電池カンパが開始。「誰か電池持って無いのかよ!」との怒号が飛ぶ中、ダチョウ倶楽部のネタばりに「俺も俺も」と電池が届けられまくり、しまいにはZのメンバーが機材の入ったデカいボックス*15を持ってきて、そこから救援物資が続々とw。で、その上にに乗ってダイブとかしてたよw。電池のみならず、挙句の果てにはエフェクターそのものまで借りる始末*16。なに、このボランティアw?社長に対する皆の愛が垣間見えた瞬間でした。多分。音が出た瞬間の喝采っぷりとかは完全に意味不明w。電源が入ったらダイブする客ってどうよw?誰がどう見ても、バンドよか客のほうがテンション高いよw。
 その後も、そんなイベントを経ていたおかげで、テンションが下がるコト無くステージは進み、ラストのThrashチューンでは、途中から石浦さんもその波にもまれて目の前から消えたのでw、客が代わる代わるに叫びまくり。俺もそれに乗じて叫んでたよw。
 そんなこんなで、とんでもなくカオティックな状態のまま終演。が、当然、そのままで済むはずもなく、石浦さんの胴上げが始まる。半ケツ姿で宙を舞う御大の姿が眩いw。ちなみに、御大は重かったので、最後には放り捨てられるように床に捨てられ、左肘を打撲w。最後まで締まんねぇなぁw。
 どうでもいいけど、皆から祝福されてるにも関わらず、何故か萎縮して縮こまっていく社長の姿が笑えたw。傍から見たら、只のイジメにしか見えないっつーかw。
 胴上げイベントも済ませたので、後は速やかに撤収。俺も談笑しつつ機材を運んだのですが、外に出たら小雪が舞ってまして、芯から冷える冷える。逃げ帰るように会場に戻ると、会場の入り口付近で、なにやらKYさんが空き缶の山の前でガチャガチャやってまして。なんでも、これを圧縮して片さねばならないとか。なんとなく俺も手伝ってガンガン踏んづけてると、続々と参戦者が名乗りを挙げてきまして、気がつけば皆でストンピング大会を開催。辺りに漂うアルコール臭も芳しいw*17。こういうアホみたいな行動も、祭りの一環って感じで良いやね。
 そんな小イベントをこなしていくうちに、三々五々、参加者や関係者が帰路に着く。会場の点検も終わり、入り口へと到るゲートも封鎖され、宴の終焉を感じる。レンタルした機材を積んだ車が次々と出立し、最後に残った俺は、石浦さんの車にMDさんらと共に同乗させてもらい、機材を借りたスタジオに向かう・・・つーか、俺が普段使ってるスタジオだったんだけどねw。そこで機材の点検を終え、清算を済ませ、機材を運んでくれた面々とおも別れ、MDさんを家に送り届け、最後に俺も自宅まで送ってもらい、御大と別れたのでした。
 とにかく長丁場で、観てるだけでも疲れましたが、総じてスムーズにコトが運んだんじゃなくって?場内ではネガティヴなアクシデントとかは無かったし*18、特に最後のDAYBREAKでの盛り上がりっぷりは、まさにパーティ・タイム!ってカンジで、すこぶる楽しかった!皆ニコニコ、或いはニヤニヤwしながら暴れたり視姦したり激写したりと、思い思いに楽しめたんじゃないかしら?つーか、あの盛り上がりだけ観てたら、DAYBREAKってどんなスゲェバンドなんだ!?とかって誤解されちゃいそうだよなw。
 どんな物事であれ、10年もの長きに渡って継続し続けるってコトがどれだけ大変なコトかっていうのは、誰にでも分かると思う。そういう意味に於いて、なんだかんだ言っても社長は凄いな、と素直に思ったり。あと、それ以上に社長の周囲の人たちが凄いな、とw。
 ともあれ、あの場を共有出来た全ての方々に感謝を。

*1:主宰は、MAN☆FRIDAYやTHIS WORLD IS MINE、SENSE OF IDENTITYのリリースで知られている、BURST YOUR NOISE RECORDSの石浦さん

*2:JR八王子駅行きのほうが乗車時間は短いのですが、会場には京王八王子が最寄り駅なので、徒歩の移動時間を含めるとほぼ同刻だったり

*3:ショーツではなく、体操服ばりな短パンね

*4:駅ビルにタワレコがあるからね

*5:大雑把に言えば、レコードやファンジンとかを個人で売ってる人

*6:しかも、出来て20年近くになるそうで、その歴史にも呆然

*7:この日の入場者は、大雑把に200人ほどだったのですが、それでも全然余裕のあるスペースでした

*8:なんでも、吉田達也さんのローディの方だそうで、吉田さんおドラムのセッティングとかも担当されてたとか。納得w

*9:演奏終了後、帰宅

*10:最初の出音が素晴らしかったのですが、会場周辺からの苦情のため、ベースの音量を絞るコトに・・・無念

*11:後半トラブたけど、すげーテンションだった

*12:たまにトリオ

*13:ギターのトーンとかが

*14:その距離30㌢w

*15:普通のエフェクターケースとかのサイズじゃないw

*16:或いは、社長の予備のエフェクターだったのか?

*17:俺は呑まないんだけどねw

*18:騒音に対する苦情は入ってたそうで、それで途中からベースの音を下げたりしてたんだそうで