• ひざまくら。「甘えん坊将軍-ごチャ魔女シリーズ vol.5-」
  • ひざまくら。「みほあい」

 「K2ドラちゃん」さんの個人サークルを初チェック。とらのあなを巡回中に、ふと「みほあい」のジャケが目に飛び込んできまして。泣いてるあいこっちを踏みつけるみほちゃんの図・・・エロっ!別に脱いでるワケでもなんでもないんですが、そのシチュのエロさにノックアウトされ、すぐさま店頭にあった「甘えん坊〜」共々入手。
 リリースとしては「甘えん坊〜」が先で、昨年の5月リリース。笑点とどれみのcrossoverネタという、初期CORROSION OF CONFORMITYばりの強引な展開を、軽快なテンポと屈折したポップ・センス、隠し味的に散りばめられるエグいネタ、そしてラストは強引にemoく仕上げるという、エッセンスだけ書き連ねると整合感の無いとっ散らかった印象を受けるかもしれない作品を、巧い「間」や適度にデフォルメを効かせたセンスの良い絵柄を駆使して、半ば強引に駆け抜けていった印象。主要キャラだけではなく、かよやマジョリン、女王様、未来*1など、美味しい脇キャラなんかもバンバン登場していて、原作への深い愛が感じられます。
 一方の「みほあい」は、みほみほとあいこっちの愛憎入り混じった関係を描いた、シリアスでえちい内容。セリフで多くを語るようなヤボなマネはせず、回想シーンを活かし、行間を読ませるスタイルなのが嬉しい*2。抑えの効いた演出もナイス。えちいと言ってもキスや指チュパぐらいなのですが、それがまたエロくて淫靡なのですよ?中期envyを彷彿とさせるsadな激情emoテイスト。
 テイストの異なる作品を難なく描き分ける力量も驚嘆に値しますが、なにより両方とも面白いのが素晴らしい。作品リストを見ると、もっとdarkでgloomyな作品もあるようなので、非常に気になっております。今後もチェックしていきたい、要注目な作家さんです。オススメ。
HP>http://www10.plala.or.jp/hizamakura/

*1:おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」第40話に登場したキャラ。シリーズを通して5本の指に入る、号泣emoテイスト全開な回でした

*2:ま、後書きで解説してくれてますんで、俺が書くコトもあんま無いんですがw