30周年記念24耐(!?)コミケットスペシャル4@東京ビッグサイト西館

 ※テンションを上げるため、無理から当日書いてる体でお届けしますw。予めご了承くださいませ。
 さて、前日の日記で第一部不参加を無様にも謳ったワケですが、一晩ぐっすり休んだら気力体力全回復。すこぶる爽やかな目覚めのせいもあり、思考も一気にpositive thinkingモード。すでに時刻は7時を過ぎていたので開幕には間に合いませんが、同人誌の購入云々を抜きにしてもお祭り気分を味わいと思いたち、おっとりがたなで会場へ向かう腹を括ってみたり。
 昨夜一旦放棄した現地の情報収集を再開し、現状を確認。なにやら早くも第二部入場待機列が形成されてる模様で(((((;゜Д゜)))) そんなこんなで8時半頃出立。道中はこれといって何も無く・・・といきたいトコだったのですが、新宿で乗った埼京線車中にて異変が。タキシード、シルクハット、ステッキという完全武装を施したヲタ紳士が乗ってるー!あンた漢だよッ!車内は一見平静を装ってはいましたが、俺の目の前にいた若い男女はしきりにチラ見チラ見を繰り返しており、やはり皆様気になるご様子w。
 気になるアイツwはさておきまして、順調に国際展示場駅に到着。澄み渡る青空の下、ビッグサイトへ向けてほってほってと歩き始めまして。会場へ向かう層は、若干女性陣が多めかな?周囲に一般待機列らしき群集は見えず、事前情報よか閑散としてるなーなどと思いながらエントランスプラザへと至る階段を上っていったのですが、そこには見慣れた光景が広がっていました・・・。噂に違わぬ第二部入場待機列と思しき集団が佇んでおりました。第二部開幕まで後6時間弱もあるというのに・・・。
 そんな群集の脇をすり抜け、ビッグサイト内部へ侵入。10時半前には会場内に辿り着けたのですが、当然のようにお目当てのサークルは全滅。分かっちゃいましたが、その清々しいまでの完売っぷりのおかげで脳内モードの変換も容易に出来ましてw、視姦モードで巡回開始。冷静に場内を見渡してみると、すでに血気盛んな買い専の若い衆は件の待機列にて外に隔離されているせいもあり、場内はゆるゆるなまったりムード。まずはお約束の特殊な販売方法をしてるトコでも探そうかと思ったのですが、あまり目立つところもなく、一部で剣玉が出来たら〜みたいなトコがあった程度*1
 次に今回の目玉であるところの企画ネタを見て回ったのですが、これまたゆるゆるでグダグダな雰囲気でして、今の俺のテンションにジャスト・フィット風味w。ただ、1Fではあまりクリティカルな企画はなかったので、いよいよ本日最大のブラックボックスである4Fへ。
 コミケビッグサイト開催となった1996年以降、その他のイヴェントも含めて何十回となくビッグサイトに足を運んでいるのですが、実は西4Fへと至る長いエスカレーターに乗るのは初めてだったり。俺は企業ブースにもコスプレ広場にも行ったコトが無いから、当然っちゃー当然なんですが。実はワタクシ結構重度の高所恐怖症でして*2、途中から階下の景色を見るコトあたわずw。
 そそくさとエスカレーターを抜けると、まず目についたのがメイド喫茶。まぁありがちだなーとか思ったのですが、なんかよく見ると男のメイドもいたような・・・w。あまり深くは考えずにw、4Fホール内へ侵入しようとしたら、入り口前にてなにやら熱弁を奮っている方々が。そんな彼らの背後には「共産趣味者同盟」との文字が・・・。その往年のメガネ*3ばりのアジテイトっぷりには一抹の寒さと共に曰く形容し難い悦びも感じてしまったりw。年寄りのヲタならなんとなく分かってくれるんじゃないかなぁw。そんな喧騒を尻目に、今度こそ場内へ。
・・・うわっ。
 丁度ヲタバンドのステージなんかも行われていたのですが、そこに渦巻くカオティックな空気の前ではそんな音も霞んでしまいそう。なんつーか、場末の学祭ノリと申しましょうか。皆が銘銘に好き勝手やって楽しんでいるのですが、何故かそんな様がこの西4Fという空間にジャスト・フィットしていると言うかw。コミケ30周年記念の展示などが行われているかと思えば、黙々とボードゲームに興じる一団もあり、Nゲージは走り回り、その傍らでは何故か中古かなにかのカバンとかが売られていると言う、最早なにがなんだかよく分からない異次元が展開されておりました。ワタクシ、俄然テンションが上がってまいりましたよ?歪んだヴァイブを堪能しつつ場内を練り歩いていたのですが、いささかヒート・アップしすぎたので、一息つくのも兼ねて4Fの場外に出たのですよ。すると、そこはホール内とは一味違った異世界が広がっていたのです。そう、そこは噂に聞く「コスプレ広場」だったのですよ。周囲はレイヤーとカメコだらけで、正直軽くひいたw。だって人気と思しきレイヤー*4さんを撮るためにカメコが列を成して順番待ちしてるのですよ?俺としてはレイヤーそっちのけでキミたちを撮りたかったw。傍目にはナディアとかラムとかゼシカとかの露出度高めなトコにカメコが多かった気がしましたがw、あんままじまじと見てなかったので、きっと気のせいだネ!
 そんな喧騒を避け、隅のベンチでしばし呆ける。なんとはなしに眼下のエントランス・ホールを眺めていたら、第二部一般待機列の民族大移動キターw。一斉にカタログを掲げ粛々と行軍する様は、あたかも殉教者の如し。その様子をしばし愛でた後、友人とコンタクトをとり、一旦品川で昼食をとることでF.A.。移動中の殉教者の群れを横目に、りんかい線品川シーサイドへ。
 無事友人と合流し、蕎麦を啜りながらしばし談笑。俺は15時に、友人は14時半にビッグサイト方面で待ち合わせなので、支度を整え移動。ところが、俺の友人が先行して到着し、友人の友人が遅れてしまったのでw、俺は一足先にビッグサイトへ。その道すがら、小耳に挟んだ秋葉とビッグサイトを往復してると思しきバスを見かける。どんなバスかはphoto参照。
 先行した友人と無事に合流を果たしたのですが、肝心の友人は「24時間でコピー誌を作る」という荒行を敢行した後であり、軽くおねむ状態w。そんな調子なんで微妙にスゥイングしない会話をたしなみながら西1へ。なんか第一部にも増してゆっるゆるな弛緩した空気に満ちていて、コミケ恒例の外周待機列も見当たらず、意外と混まないのかねーとか話していたのですが・・・。
 その後、ちょっと外気を吸いに外に出たのですが、なんとそこにはすでに待機列が形成されていたのでした・・・w。そりゃー場内もまったりだわなーなどと妙な感心をしていたら、16時の開場時間を迎えてしまいまして。
 それとほぼ同時に、お約束の男幕キターw。スタッフの制止もものともせず、一目散にお目当てのサークルへと群がる姿はいつ見ても壮観*5。俺は初動にCUT A DASH!!をチョイスしてみたのですが、これが大失敗。列の最後尾についてしばらくしたらアナウンスがありまして「本日の新刊は二種。でも、購入出来るのは一種のみ」とのコト*6。・・・( ゜д゜)ポカーン。 な ん だ そ れ 。くじとかジャンケンとかの偶発性が介在してでの結果なら「まぁお祭りだし」と納得も出来ますが、ハナっから二択ってどうなの?多くの人が入手出来るようにっていう配慮?どうせらなDo or Dieっぽくセットか無しか、みたいな二択にして欲しかったと思うのは俺だけかね?それとも、ファンは一冊でも入手できればそれで満足なの?しかも周囲からはブーイング一つ出ずじまい。323信者の従順っぷりにカンパイ。まぁ並んだ俺が悪いのですがね。
 序盤からいきなりテンションガタ落ちですが、その後はつらつらチェックしたサークルを周り、最低限は買えたので西2に移動したのですが、これまたえらい難儀なメにあいまして、第一部では通れたトコに隔壁が下りてまして通行不能に。しゃーないのでホールを抜けて行こうかと思ったのですが、なんかそこも閉鎖されてて強制的に外周へ通されまして、延々10分以上歩かされるハメに。通常のコミケではよくあることですが、今回の規模でもそれをやらされるハメになろうとは思わなかった。
 ほうほうの体で西2に辿り着いたのですが、今日のお目当てだった旅館はなむらは完売・・・orz。ぬあー!俺みたいな古参のヲタにとって、実に楽しみにしていたリユニオンだったのですが・・・。鬱だ・・・。すっかり意気消沈したトコに、友人からリアルおねむメールが届いたのでw、お知り合いの方のトコによって簡単に挨拶を済ませ、速攻西1に戻る。帰りは妙にルートが楽で、ホールから普通に入れちゃったり。19時頃には規制が解除されてたみたいだけどね。
 結局1時間ちょい周って帰還。幸い友人は起きてますたw。それからしばらく友人とくっちゃべりながら売り子をしていたのですが、徐々に暮れていく景色が妙に新鮮だったり。普通なら16時には即売会終わってるからねー。ただ、ちょっと残念だったのは夜の帳が降りる前に外周系が完売してしまい、早々にシャッターが閉ざされてしまったコト。まぁ場内が暖かくはなったのですが、ちょっと殺風景で風情に欠けたかな。
 19時前ともなると、先ほどまでの喧騒がウソのように人の波がはけていき、いいカンジでリアルにまったりモード。通路を通る参加者もまばらになってきたこともあり、せっかくの機会だから早めに撤収して企画系を周ってみるコトに。20時頃に撤収し、1Fの様子を軽く窺ってから4Fへ。すでにメイド喫茶は終了していたのですが、今日になってそこでかなりの祭りが行われていたコトを知る・・・見たかったよママン。4Fのホール内は半数近くの企画が終了していてちょっと祭りの後っぽい切なさが滲んでいたのですが、特設ステージではなんだかよくわからないバンドと参加者のコール&レスポンスが続いており、そのパワーに感心。その他にも局地的に集客力のあった「ちゃぶ台返し」企画や射的なんかは、まだまだ人が群がっておりました。そこら辺をざっと見回ったところで、友人が2Fの小部屋企画を見たいと提案。
 ・・・小部屋企画か。
 ・・・小部屋企画!?
 失 念 し て ま す た 。
 うわー!思いっきり忘れてたよー!後悔の念に苛まれつつ2Fに向かいまして。宅八郎のホストクラブを筆頭にわりと終了してたトコが多かったのですが、中にはまだやってるトコなんかもありまして、とりわけ我々を魅了したのが「同人レトロ?BAR」なる部屋。80年代同人誌やゲームを愛でつつ呑もうというトコらしい。期待に胸膨らませつつ入ってみると、ハナを突くアルコール臭の下、すでに出来上がったおっさんたちがwハイテンションで盛り上がっておりまして、度肝を抜かれるw。メガドラファミコンでゲームに興じていたり、展示してある往年の美少女漫画雑誌や同人誌などを肴にほうぼうで熱く語っておられる方もありーので、もう完全に大学の漫研の部室状態w。あぁ、なんか凄く居心地が良いよ、ママン。や、ワタクシが通ってた学校には漫研とか無かったんで、そういう団体やサークルに所属したコトは無いんですがね。はっきりいってその部屋だけで優に半日は過ごせましたが、惜しむらくは場内の出来上がったノリに完全に置いてけぼりを喰らってしまったコトが悔やまれる。やっぱある程度場に居てテンション上げてかないと、心底は盛り上がれないよねー。
 時間も限られていたので、後ろ髪ひかれつつも他の小部屋へ。吾妻ひでおさんの原画展なんかもちょっと覗き、あんな出来事を経た後のイラストなんかが展示されていたのですが、そのヴィヴィッドな世界観は健在で、ちょっと嬉しくなったり。かわらじま晃の原画展では、つい本とか買っちゃったりw。やたら楽しいひと時を過ごしまして、返す返すも午前にじっくり見なかったコトが悔やまれてならないよ・・・orz。
 一応一通り見終わったところで、残すところ15分。ここで、西2への移動の際に気になってしょうがなかった屋台村に行ってみることに。幾つかの店はもう終わってましたが、まだ営業してるトコを急襲。ここぞとばかりに坦々麺、春巻、ドネルケバブをがっつり喰らい、ついでに友人の残した饅頭も頂戴してからデザートにクレープを!と並んでたところで、閉幕のアナウンスが。閉幕時にクレープ待ちという余りにも冴えないラストを迎えますたw。しかも、アナウンスと同時にガンガン撤収作業が始まり、我々が陣取っていたテーブルも片付け片付け。友人の「ジジィはいいから喰ってろ」という、ちょっとゾクっとする冷たい一言に打ち震えつつ(ぉ クレープを大慌てで頬張ったのですが、最後の一口を突っ込もうとしたところ、ブルーベリー・ソースがニュルっと噴射。ワタクシのBLAK FLAGのジャケットを直撃ー。アァン!かけられちゃった(違っ。
 速攻拭いた、もといぬぐって舐めたwのですが、時すでに遅し。いまだ微妙にブルーベリー・フレーヴァーが生きておりますw。なんか最後まで締まらなかったですが、まぁらしいっちゃらしいか。
 帰りに場内に寄ったのですが、想像以上に人が残っており、なんだか嬉しくなっちゃいましたよ。コミケなんて肥大化する一方で、すでに大多数の人にとっては売買の場でしかないのかなー、なんて悲観的な考えも抱いていたので、これだけ多くの人が最後まで残って楽しんでいた*7っていう事実は、友人の言葉を借りるなら「奇跡的」といっても過言ではないかも。
 今回の春コミは、方々で言われてるように巨大な学園祭だったように思う。即売会がメインの出し物ではあったけど、それとは関係なしに色んな人が色んなトコで好き勝手に楽しんでいた。当時を思い起こしてみれば納得してもらえると思うけど、学祭とかって自分の考え方、行動一つでガラっと印象が変わるじゃないですか。部活やクラスの出し物に積極的に関わるか、面倒なんで斜に構えて冷ややかに見ているか。自分で積極的に楽しもうと思えばいくらでもやることはあるし、受身に回って眺めてるだけなら何が楽しいんだか分からないし。
 今回の春コミは、まさしくそんなノリだったように思えます。ただ単にいつもどおりの即売会としても機能してはいたけど、それは一側面に過ぎないというか、ぶっちゃけ同人誌の売買の場としてはあまり有効ではなかったよね、今回は。なんつーか、それってライヴハウスに来てライヴ観ないでカウンターで酒だけ呑んで帰るとかいうのと同様な行為だったんじゃないかと。それはそれで一つの楽しみ方だけど、やっぱ音楽に耳を傾け、楽しんでナンボなんじゃないかなー。だって、酒なんて何処でも呑めるわけじゃない。ライヴハウスで呑む必然性は薄いよね。春コミも同様だったんじゃないかな、と。
 俺も近年即売会とか色んなコトでマンネリとかつまんないとか色々言ってきましたが、結局それって俺が楽しむために努力しなかったせいもあったのかもしれないなぁ、と。自分で楽しむ努力や工夫をした上で、それでもつまらなければどうしようもないんだけど、そこまでせずにただ不平不満を言うだけでは、あまり発展性は無いかなぁ、とか。一事が万事そうなんだろうけど、要は自分次第なのかな、とか思ってみたり。
 提示されたり用意されたりしたもので漫然と楽しむのではなく、もっともっと自分で動いて考えて、積極的にいろんなコトに喜びを見出したり、楽しめるようになりたいです。
 ・・・とかいうようなemoく熱いレポを書いたところで、今朝方うっかり消しちゃったのよねーw。だから、↑に書いたレポはちょっとテンションが落ちてます。ついでにいうと、もう少し攻撃的ですたw。ま、なにはともあれ、とっても楽しかったです。各種画像もphotoにあげてありますんで、一緒にお楽しみください。
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?un=101374&key=1094865&m=0
 さ、これで3月のイヴェント・ラッシュも残すところ今度の日曜・月曜のSEEIN' RED2連荘のみ。老体の身に鞭打ちながら楽しんでおります。←あ、深読みはナシの方向でw。

*1:第二部の閉幕前には時限系とかジャンケンとかくじ引きとかやってるトコがありました

*2:お台場の観覧車に至る鉄階段、その隙間から見える地上までの高さにガクブルみたいな

*3:アニメ版うる星やつら名脇役

*4:本人の魅力なのか露出が高いせいなのかは言わぬが吉

*5:や、感心しちゃいけないんですがね

*6:無論限1

*7:そうじゃなかったら速攻帰るでしょ