SPY MASTER/9HOURS/GOD'S GUTS@目黒MOD STUDIO

 昨夜のゆかりんコンサートでかなり昇天してしまっていたので、なんとなくパスすっかなーとか腑抜けた午前を過ごしていたのですが、メシを食ったらテンションが上がってしまいw、重い腰をあげて目黒を目指しまして。ところが、そんなへタレな俺の精神が災いしたのか、なんと目黒と目白を素で間違えてしまい、新宿から山手線の外回りに乗ってしまうという失態を演じてしまいますた・・・orzありえない、ありえないよママン・・・。まさに目白に着かんとす、というトコロで気づきまして、慌てて内回りに乗り換え今度こそ目黒に到着w。途中、かの有名な鹿鳴館の前を通るのですが、なにやらゴスというかヴィジュアル系というかってなカンジのお嬢さんたちに視姦されてしまい(ぇ ちょっとゾクゾクしたとかしないとかw。
 MODに着いて、TRIKORONA/SPY MASTERの服部さんにご挨拶。「来るとは思わなかった」的な発言にしょぼーんw。ま、俺が昨日ゆかりんだったコトを受けての発言だったワケですがねw。SPYはトップだそうなので、それまでしばし佇んでいますと、当然ながらGOD'S GUTSの谷口さんとかが通り過ぎるワケで。俺はGOD'S GUTSは大好きなんですが、何故かliveを観るのは12〜3年ぶりぐらいw。間が悪いっつーかなんつーか、どうにも観る機会を逸し続けていたんで、今日はかなり期待しているのです。
 studio liveにしては珍しく、あまり遅れずに入場は始まりました。客は、最初は10人強ぐらい?*1最初はSPY MASTERから。vox、G、B、Dsのオーソドックスな4人編成で、世間的には80's Thrashといった評価をされてますが、俺は未見&未聴。セッティング中のメンバーをまじまじと視姦してたのですが、そのいなたいルックスに否が応にも期待が膨らみますw。いざスタートし、そこから放たれた音は・・・これは「アメハー」だよ!断じてThrashじゃない。カラっとした抜けの良い音作りに、ソリッドでタイトな演奏。適度な疾走感*2ナチュラルにキャッチーなリフ構成で、体感速度は文句無し。随所にPunkなテイストを覗かせ、時に不穏な展開も織り込む心憎い展開。voxを筆頭とする演奏のテンションも高く、キャッチーさを有しながらも甘さはゼロ。これはもう完っ璧なUS Hardcore Punkの世界。言うなれば、初期DAG NASTYとNEGATIVE APPROACHの融合とでも申しましょうか。もうジジィ世代にゃドンピシャなサウンドで、ワタクシ大興奮。所謂バンダナ・スラッシュ以降のThrash系のサウンドも好きなんですが、こういうツボを心得ていないバンドが多くて、どうにももどかしさを禁じえなかったのですが、SPY MASTERは痒いところに手が届くっつーかw。激速でもカオティックでもテクニカルでもメタリックでもないんだけど、純然たるHardcore Punkをやるには、別にそんな要素無くても全く困らないのですよ?とにかく、個人的には推したいバンドです。ホント、カッコ良いよ。帰りにデモを買ったのですが、録音が古くてどう聴いても今日のliveの方が全然良かったんで、そろそろ新録を期待したいトコロ。
 SPYが終了したとこで、不意にお客さんに一人に声をかけられまして、なんとその方はANGEL.O.Dのvox、山田さんでした。一年前に一度観たきり*3で、別に話したコトも無いのになんで分かったんだろうかw?HOOK-UPSのTシャツを着たナイス・ガイ*4な方でした。ホント、失礼な応対をしてしまって申し訳ありません・・・次は、もうちょっと静かなところでw、ゆっくりお話してみたいものです。
 そんなやりとりもありーので、お次は9HOURS。このバンドもろくすっぽ存じ上げないバンドなのですが*5これまたナイスなサウンドを聴かせてくれるG & vox、B、Dsのトリオでした。このバンド、ナニが面白いって、楽曲の展開が妙なんですよ。転調バリバリとかカオティックとかってワケでは全然ないんですけど、例えばフレーズのリフレインの回数とか、ブレイクに入るタイミングとか、そういうなにげにないトコがセンス満点というか非常に屈折してまして、楽曲やメロディなんかは苦みばしっていて地味なんですけど、ヘンなフックがあるせいで妙に印象に残るんですよね。個人的な印象としては、初期7 SECONDS*6と2ndくらいまでのLEATHERFACEを足して、そこから明快なキャッチーさをさっぴいて、苦みばしった燻し銀のメロディを加味したようなカンジっつーか。あと、微妙にガタガタ風味な演奏も、個人的には高ポイントw。
 さぁ、ラストを〆るは御大GOD'S GUTSですよ。俺が頻繁に観てたのってSNUFFYからシングル出してた頃だったりするのでw、ホント10年以上ぶりくらいに観たのですが、基本的に良いイミで当時と変わってませんでした。GOD'S GUTSはPunk/HCのバックボーンを確かに感じさせるギター・パンク・サウンドを聴かせてくれるバンドなのですが、USでもEuroでもない独自のサウンドを構築していて、非常にオリジナリティのある楽曲を聴かせてくれます。個人的には、このバンドの最大の魅力は秀逸なバランス感覚にあると思っています。過度にハードにならず、過度に叙情性を強めるでもなく、ただただシンプルなギター・パンクを奏で続けるということは、実は並大抵なコトではないのですよ?服部さんから、最近は昔の曲も演ってるっていう話を聞いていたので期待していたのですが、"Young Men's Stereo"の曲なんかも結構演ってくれて*7大いに楽しめました。昔は「音圧高めで音軽め」という独特のサウンド・テクスチャーで俺を魅了してくれていたのですが、今日は谷口さんのドライヴするリード・ベースが、サウンドの根幹を成していました。浅沼さんのGは、ちょっと機材の問題もあって、ちょっと控えめ。ドラムはタイト。シンプルなサウンドだけに、ちょっとしたセンスの良さが光る光る。それにしても、昔から谷口さんは変なムーヴをしてたけどw、今はルックスやその吐き出すサウンドも含め、なんとなくCORROSION OF CONFORMITYのMike Deanっぽく思えるのは俺だけでしょうかw?ホント、超イイ顔してベース弾くよなぁ。あの顔を観れただけで、目黒まで足を運んだ甲斐があったってモンです。そして、個人的ハイライトは往年の超名曲"Understand"!番組でも何度もかけたし、"Full Throttle"をいまだに愛聴し続けてる俺にとって、これ以上無い贈り物ですよ。あぁ・・・やっぱ俺、GOD'S GUTS大好きだわー。また観たい!そして、今度は"TVVA"ver.の"So Sad"が聴きたい!*8
 今日の企画は三者三様なサウンドでヴァラエティに富んだメンツだったし、集中して観るには丁度良いバンド数だったので、とても楽しめました。めんどくさがらずに行って良かったよw。あ、画像各種もupしてますんで、どぞー。http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?un=101374&key=1094865&m=0

*1:最終的には30人近くいたんじゃないかな?

*2:これ、なにげに重要

*3:id:PIG-M:20040321

*4:でも、GOD'S GUTSの谷口さんに、それをイジられていたw

*5:ex.SPITFIREだっけ?

*6:voxは目の下にKevinよろしくライン入れてたし

*7:"Note Book"が聴けて良かった

*8:無理です