COMITIA７０＠東京ビッグサイト東６ホール
記念すべき20周年記念だったのですが、他会場での各種イヴェント*1とのバッティングが響いたのか、なんとなくテンション低めな印象。ここ最近顕著だったバイヤー軍団の目当てっぽいサークルがあんまいなかったせいもあり、殺伐とした空気も流れておらず、往年のコミティアを思わせるまったりムード。個人的にはお目当てのサークルの新刊が瞬殺されており、しょんぼり。今回、数少ない事前にチェックしてたサークルだったんですが・・・orz。気を取り直し、場内を巡回がてらその他のブツを回収。途中、ディストロの受け渡しをお願いしていたサークルをチェックするもまだ来ておらず*2適当に時間を潰したり。
で、お昼頃になり、ある程度人の流れも落ち着いたところで、「絵夢」の絵夢原さんトコへご挨拶に。前回約束していたので、見繕った音源を渡し*3しばし談笑。今回、絵夢原さんがブレイク・ダンスを踊る際のBGMを持ってきてくれたのでそれを聴かせてもらったのですが、これがもう目から鱗が落ちまくりな内容。いわゆるHip HopとかのBlack Musicもあるのですが、それ以外にも驚くほど多彩な音源が用意されており、そのレンジの広さに唖然。レア・グルーヴっぽいのやフュージョン、ポスト・ロック、ディスコーダントっぽいものまであり、ブレイキング＝Hip Hopという単純な図式をイメージしていた俺の浅はかな幻想を完全粉砕する懐の深さ。なかでも、地元のDJがミックスしたという音源の、多様でセンス抜群な選曲には度肝を抜かれました。上記のような多彩なジャンルから踊り易いフレーズをチョイスし、単純にカッコ良いmixを聴かせつつも、ドラム・ブレイクみたいなOld SchoolなHip Hopノリもしっかり挿し込んできたりして、聴いてるだけで自然と体が揺れてくる心地良さ。これみよがしなスクラッチなどは挿し込まず*4ダンサーが踊り易い流れを構築している*5そうです。
さらに、昨夜地元大阪で開催されたショーケースの模様*6をシューティングした、撮りたての映像も見せてもらったのですが、これがまた凄すぎ。様々なスタイルのダンサーが参加していたのですが、その年齢層の低さにまずビックリ。やたらカッコ良いグループもいたのですが、なんとそのメンバーに至っては中学生！キミたちフケすぎですｗ。参加してるコたちの服装や髪型は、いわゆるHip Hopノリとは程遠く、シャツにGパンとかのカジュアルな出で立ちがほとんど。でも、その動きは尋常ではない。以前VTRで観たアメリカのブレイカーとかとも一味違う、なんともフリーキーで奔放なムーヴ。皆屈託なく楽しそうに踊っており、目映い。これはもはやHip Hopの範疇を逸脱してる。つーか、Hip Hopである必然性は何処にも無いよな。そんな瑣末な枠組など吹き飛ばすだけのエナジーとpositiveなヴァイヴに満ち溢れており、新たな何かの胎動を感じさせられました。
色々と現場での話なども伺っていたのですが、絵夢原さんがラジカセを持参してきていたので、無理を言ってナマでブレイク・ダンスを見せてもらうコトに。閉会後、2Fのテラスの方で見せていただいたのですが、これまた強烈なカルチャー・ショック。映像とかでは何度も観ていたのですが、やっぱ間近で観るブレイキングはスゴすぎ。キックやスネアの音と交錯するステップの音、しなやかで美しくすらあるボディ・コントロールの妙、片手逆立ちでのフリーズなどの脅威のバランス感覚。目の前で繰り広げられているのがウソのような、非現実的な感覚。これは、筆舌に尽くし難い。百聞は一見にしかずとは良く言ったもので、こればっかりは実際に目の当たりにしないコトには分からないだろうなぁ。正直、ちょっと感動したよ。本当なら写真に撮ろうと思ってたんだけど、レンズ越しではなく自分の目に焼き付けておきたかったので、今回はパス。次回があったら撮ろうｗ。
傍目に観ても相当な運動量であるコトは用意に想像出来るのですが、実際1セット踊った後には激しい呼吸となっており、改めてその想像を絶する動きの凄まじさの一端を垣間見ました。結局、帰りも途中までご一緒したのですが、今日はホント素晴らしいひと時を過ごすことが出来ました。
私信＞ありがとうございました、絵夢原さん。
こういう出会いや交流があるから、即売会は楽しいのだ。
