• おひるね工房「⇒それ以前」「萌えフック」「HOT SPRING TEST CASE」「ねこみみRakugaki」

 以前からちょこちょこ買っているおひるね工房さん。ここんとこあんまチェックしてなかったんで、久々に買ってみました。「⇒それ以前」は2002年8月リリース。HP等で使用したショート・チューンやイラストをコンパイルした作品。ポップでキュートな絵柄が楽しい作家さんなんですが、何気にwebでは苦労なさってる様で苦労が偲ばれるコメントが微妙に切ないっす。「萌えフック」は2002年12月発行のフルカラー本。俺は絵を描く人間ではないのであくまでも推測に過ぎないんですが、これCGじゃないと思います。水彩っぽく見えるんだけどコピックとかなのかなぁ。元々はweb用に描いたものだそうですが、結局未使用に終わった作品だそうです。おなじみのおはようさぎさん(眼鏡っ娘)やおひるねこさん(実は狐)なんかのコメディもの。「HOT〜」は今年5月リリース。前述のキャラを本人達に見立てた温泉旅行日記マンガがメイン。これが個人的にはちょっと面白くて、実はここで紹介されてる温泉に俺も行ったコトがあったりしたのでしたw。「ねこみみ〜」は夏コミの新刊。ゲストを交えたコンピレーション。
 ここのサークル(おひるねさんといろはさん)の作品は一見していただければ了解してもらえると思うのですが、とても優しい作品を描かれています。ともすれば萌え系と括られてしまいそうですが、萌えというにはあまりにも擦れてなくて純朴なテイストです。イヤな表現ですが、まさに「癒し系」というカテゴライズがしっくりくる様な雰囲気で、読後感がとても心地よいのです。そんなテイストは実際の即売会でも感じられて、作品を購入する際には専用の封筒(しかも個別の封筒)に入れてくれます。こういう姿勢はホントに素敵でして、こういうサークルさんにこそ正当な評価が下されるべきではないかと。俺の様なヨゴレにはいささか目映過ぎるサークルさんですが、一度チェックしてみて下さい。

  • 葛飾無法地帯「怒涛の血銭」「怒涛の血銭其の弐」

 今回初チェックの外道丸さんの個人サークルのコピー誌。ジャケの頭身高いお姉さんの絵に惹かれて手に取ったのですが、中身はやさぐれテイストな日記マンガでして、その天晴れなまでの自爆っぷりに速攻ヤられてしまいました。腐女子(失礼)作家の漢らしい生き様に乾杯ってカンジw。日記マンガの簡略化した絵がなるしまゆりっぽかったり、ノリが山田圭子っぽかったりで微妙にオールド・スクールな芸風もまた良し。オリジナルのほかにも色々描いてらっしゃるようですが(シェンムー2のネタには笑った)、オマケでラストブロンクス本もらいました。このネタのチョイスで推して知るべし。いろんなイミでパンチ効きまくってるんで、今後もチェックしようかと。

  • キャー「月の缶」「鬼のいる間に」キャー&そらおよぐ「中華に支那チャイナ」キャー&猫・背「兎発本」キャー&マグロ教団「10数えろ!お前の命の〆切りだ!!」

 以前からその独特なサークル名から印象には残っていたサークルなんですが、今回初チェック。KAGIROHIさんとサイトウケースケさんの二人組の様ですが、サイトウさんは次回から別サークルを立ち上げるそうです。「月〜」は変形コピー誌。フリル少女のイラスト集。「鬼〜」はサイトウさん原作で作画は別の方(クレジット無いんですが)。孤独な鬼と集落で孤立してる少女の物語の前編。後編は11月リリースだそうで。ちゃんと線を入れた方が魅力的なタイプの絵なんで、この白い仕上がりはちょっとマイナスかも。ストーリー的にはここまではティピカルなんで、後半しだいか。「中華〜」は「そらおよぐ」(山野さかなさんのサークル)とのsplit(今年の8月末リリース)なんですが、実はお友達のサークル「くーりえ」の岡田月華さんのお誕生日祝い本、というややこしい企画。その岡田さんがチャイナ娘が好きらしいので、テーマがタイトルの如く相成った、と。まさに同人ならではの読者置いてけぼりなノリがナイス。こういう内輪ノリは好き嫌いがはっきり分かれますが、個人的には同人なんだからアリかと。「兎〜」はオリジナルは今年の2月リリース。今回のは同5月リリースのリニューアル版。「猫・背」は骨髄 液さんのサークル。KAGIROHIさんの作品はシニカルなショート・チューン。骨髄さんはかなりぱっつんぱっつんなんだけどラフなカンジの絵で、個人的にはこっちをチェック。「10数えろ〜」は長壁えんらさんと翠柳れいさんのサークル「マグロ教団」との、コミティア参加10回記念のsplit。マグロ教団さんは5月のコミティアでチェックしてました(今回の新刊買うの忘れた_| ̄|○)。キャー・サイドはマグロ教団の「悪の花道」シリーズのパロ。マグロ教団サイドは原作KAGIROHIさんで作画長壁さんというコラボ作品。どっちも相性が良くてなかなか魅力的なsplitに仕上がってます。