コミックマーケット64/3日目@東京ビッグ・サイト

 床に就いて2時間ほど経ったAM2時頃、何故か目が覚める。熱帯夜でもないのに、寝汗びっしょり。それが不快だったのかと思いきや、別の感覚に気付く。胃がムカムカする。食ってからあんま時間たってないからしょうがない、などと思っていたら尋常じゃない嘔吐感に襲われる。事ここに至って漸く自分の体調の異変を察知し、トイレへ直行&リヴァース。ひとしきりもどしたら、今度は腹部を猛烈な痛みが襲い、ほぼ水な体液を猛烈な勢いで噴射。このあたりまでは、まだ「あーエロゲーみたいだ」くらいなカンジで、ちょっとは余裕があった。が、予想に反して事態は沈静化するどころか、吐き気と腹部の痛みは増すばかり。・・・食中毒?
 その後腹痛と吐き気のコンビネーションに見舞われ、完全にグロッキー状態になったところで、最大の山場、2プラトン攻撃を食らう。上下いっぺんに攻められ、ついに洗面器を持ってトイレに篭もる・・・。
                                 惨劇

 流石にこの2プラトンは長続きはしなかったが、痛みは一向に治まる気配は無い。もはや胃液と腸液しか出なくなっているのに、楽にならない。あまりの痛み、吐き気、後悔、絶望、自らの軽率さに対する失笑など、様々な感情が渦巻き、ちょっと泣けてくる。
 精魂尽き果て半分寝落ちしかけたとこで、ふと現実に戻る。電話が鳴ってる。気がつけば、待ち合わせの時間を過ぎてしまっていた。実に最初の嘔吐から5時間以上経過していたのだ。このあたりの記憶はあいまいなのだが、とにかく待ちぼうけを食らわせてしまった友人に連絡をつけて、先に行ってもらう。と、同時に若干マシな状態になっていたので、ちょっと怪しい交友関係を持ってる知人を呼び出して、この事態を打開出来うる術を持った人物を紹介してもらうことに。途中何度か道端や公衆便所の世話になりつつ、件の知人に都内某所まで搬送してもらう。
 連れて行かれた先は、雑居ビルの一室。どうみても病院と思しきバナーも何も無い。ドアの前で知人が電話をかけると、中から鍵を外す音が。終始無言の知人の後を追い、中へ。そこには、何の変哲もない普通のおっさんの姿が。知人が状況を説明していたらしく、無言で黒い丸薬3粒と、茶褐色の液体の入ったコップをのせたお盆を差し出してきた。明らかにヤバイ雰囲気なのだが、背に腹はは変えられないので手を伸ばそうとしたら、ぽつりと「1粒¥2000」とつぶやく。・・・全部で¥6000かよ!。ボられてるのは承知の上だし、他に選択の余地も無いので、払う。さらに紹介料その他諸々で¥10000以上の出費を余儀なくされた。しかも飲み終わった後で「強い薬なんで、常用しないように」とか言いやがった。なんの成分が入ってるのか考えるのも嫌だったので、早々にそこを立ち去る。その後しばらく車内で楽にしてたら、小1時間も経たぬ内にすっと楽になる。怪しい。怪しすぎる。しかも、何故かヘンなテンションになってる。深く考えたら怖くなりそうなので、とっととオタク世界へ逃避するコトに。
 車内で楽にしてる間に、知り合い2人に頼んで会場へ特攻させたが、やはり俺も逝かないワケにはいかないので、一路有明へ。結局12時前に会場内に潜り込み、先行してた知人たちと合流、ブツを受け取ってから別れる。もはや当初のプランは完全に瓦解してしまったが、とにかくまわれるだけまわることに。
 ひととおり回り終わった頃には朝待たせてしまった友人はとっくに帰っていたし、前日のチケットを手配してくれた友人や、CD−Rを渡す約束をしてた知人たちもすでに撤収済み。そして何より今日のチケットを回してくれた友人たちにも多大な迷惑をかけまくった後だった。_| ̄|○<ほんとに申し訳ない・・・
 閉会後には打ち上げに寄せてもらったんですが、そこで初めて内臓も回復してる事に気付かされる。そのうえ、明らかに通常のコミケよか疲労してない。ちょっとおかしいです。げに恐ろしきはドーピングかな。
 こんなダメなブタヲタにも関わらず、皆嫌な顔せずにつきあってくれて、感謝。そして帰宅してから詫びの電話&メール入れまくってダウン。もっとちゃんとしなきゃ・・・。